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ぼくの地球を守って あらすじ~vol.13~ ときどき感想

ぼくの地球を守ってあらすじ13 エンタメ
この記事は
都市伝説系のお話しがお好きならばきっとハマる名作漫画【ぼくの地球を守って】のストーリーの書き起こしです。漫画の世界観を(なるべく)壊さず辿る、浸れる読み物になるよう綴っています。
なな
なな

ぼく地球をまだ1度も読んだことがない方、ネタバレNGな場合におかれましては一刻も早くこの記事を離れて、【ぼくの地球を守って】正規の単行本をぜひともご覧ください!

この記事は、↓vol.12からの続きとなります。

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ぼくの地球を守って あらすじ(ネタバレあり)~vol.13~

みんな未来へ還るの
幾度も転生を繰り返して
回帰しながら未来へ還っていく
流れ続ける時の中で
人は自分だけの約束の地を見つけることができるのだろうか

ぼくの地球を守って第五巻表紙

僕の地球を守って5

紫苑side~戦争と平和~

戦災孤児のシオンは教会に預けられた。

眩くて戦争もない…平和な場所ほし

「では、この子はサージャリムの存在さえ知らないというのですね…」

シオンを教会へ連れてきた大人は、シオンへの教育を任せて去った。

この日からシオンは、シスターリアンの元で生活することになる。
物心ついたころから独りで戦火の中を逃げ惑うことが当たり前だったシオンにとって、誰かとの共同生活は初めてのことだった。


シスターリアンは時間をかけてシオンに話聞かせた

サージャリム様とは惑星ほしの創造主であること

そこにはありとあらゆる生命が生きていたこと

文明が進み、人口が増えテスへ移民するものが出たこと

さらに住む場所を求めて、3つの未文化惑星ほしへ足を伸ばし、先住の民にサージャリムの信仰を広めたこと

ある日、地球大母星で天変地異が起こったこと

地球で暮らすのが困難となった多くの民が惑星へ移民したこと

長い年月が過ぎて
地球が安定状態になり、以前にも増した緑を水と大地の楽園となったこと

惑星へ移民した誰もが「地球へ帰りたい」と思ったことが起因となって【侵略】という戦争が始まってしまったこと

シオンは地球に最も近いテスに生まれたため、激しい戦争に巻き込まれていたが

ここ
惑星シアは、地球から最も離れた大きな惑星ほしで平和であること

シオンにとってリアンの話は特別面白いものでもなんでもなかった。

特にサージャリムは信じる気になれなかった。
リアンの言うことには大概反発したし、教会に預けられている多くの子供達と傷だらけになるまで殴り合いの喧嘩をよくした。

孤立した問題児シオン

リアンは
シオンの持つ特別な力(サーチェス)はサージャリムからの恵みであり、主から選ばれた聖なる人種【キチェ=サージャリアンキチェス】の存在を話して聞かせた。

【キチェ=サージャリアン(キチェス)】
枯れた大地に緑を蘇らせる
未来を予知する
病気を触れるだけで治す
動物達と話をする

一億人に一人しか産まれないとされるキチェスは、生きている内に出会えること自体「運が良ければ」というレベルだが、シスターリアンであるがゆえ会う機会が当然多く、キチェスが起こす様々な奇跡を目の当たりにしてきたからこそ、サージャリムの存在を実感するのだという

キチェスはサージャリムによって人類に遣わされた【自然と人間との会話を可能にするための仲介者】

サージャリムの存在を忘れて己れの欲望に走る人間が増えるほど、サージャリムが怒ってキチェスが減る

それは惑星ほしの緑の減少、全ての生命の危機を意味することだった

「このままでは、
キチェスのいなくなる日がいつか来ても不思議じゃないかもしれませんね…」

リアンは、寂しそうに俯いた。

シオンは思った…

キチェスはリアン達にチヤホヤされて国からも優しくされる
俺は戦災孤児だからって、バカにされたり国からいい様に使われる

サージャリム…信じてもいい、でも
サージャリムはひいきするんだ

紫苑side~78日間のゲーム~

「君の才能を国が認めて、君の親代わりを務めてほしいと頼まれたんだ」

手を差し出された。
リアンをことごとく困らせる教会一の問題児を、家族として迎えにきたというその男は『ラズロ』と名乗った。

親子のふりを…?

シオンは家族のイメージがまったく浮かばず、ラズロのことを頭のイカれたおっさんだと思った。

「ゲームだ。トライしてみるかい?」

トライしてみればわかるさと、ラズロは笑顔で言った。

ー ラズロの家 ー

「今日から君と私とキャーとの三人暮らしだ」
『キャー』と名付けられたラズロの相棒を紹介された。

キャーはふわふわの珍獣(人間の大人ほどある大きなネコ)で、人の言葉と心を理解する。

シオンは
ラズロとキャーと行う“ゲーム”の中で

一緒に食事をし
一緒に本を読み
一緒に寝泊まりし
一緒に朝食を取った

やってみると
家族ごっこゲームは簡単に慣れるものではなかったが、別段嫌だと思うこともなかった。

「昨日キャーが俺のベッドで寝ちゃったんだよ。迷惑だよ」

シオンはラズロに文句を言った。
キャーは少し申し訳なさそうに頭を抱えた。

「じゃ君がキャーの上で眠ればいいよ、キャーはベッドにもなるから」

キャーはシオンに甘えて喉を鳴らし舐めたりする様になった。

シオンとキャーは一緒に眠る日が増えていった。

…ある日

ラズロは、シオンの“父親役”としてキツくお叱りを受けていた。

「しっかり教育してくださらないと困りますわ!!国に訴えてあなたの資格をおとしてやりますからね!」

シオンが近所の子供と喧嘩の末、相手に大怪我をさせたのだ。

申し訳なさそうにラズロが相手の母親に深々と頭を下げている中、シオンは咎められることがわかっていて、キャーのうしろに身を隠して動かなかった。

シオンの喧嘩は
相手から戦災孤児であることを揶揄われて、先に手を出してしまうことがほとんどで、自ら喧嘩を吹っかけているわけではないことをラズロは知っていた。

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全く怒る気配の無いラズロに、シオンは「リアンだったら絶対怒るのに…」と拍子抜けした。

怒る代わりに

「私は仮の親として、今したいことをしたい」

ラズロはそう言って、シオンを抱きしめ頬にキスをした。

理由がわからない涙がシオンの頬を伝った。
キャーも一緒になって泣いた。

涙の理由はラズロが教えてくれた。

本当の家族で育てられた子供は、当たり前に親からキスをもらえる。

シオンは今
自分は孤児であるが故に親から与えられる愛が無いことが、心の底から『淋しい』と初めて実感したのだ。

ラズロはシオンが人間らしい感情を見せ始めたことに安堵した。

「悔しいなら不幸になっちゃダメだぞ。絶対だ。」

今は不幸かもしれない。でも、未来は分からない。

ラズロはシオンに約束をした。

「君が少しずつ不幸から脱していけたら、その時に褒美のキスを一つずつあげよう」

そうすれば、だんだん君も子供のフリが板について、親子っぽくなっていく。

イカすだろ?


突然の別れだった。

嘘つきラズロ
褒美のキス、くれてないじゃないか…

ラズロとキャーは交通事故により、この世を去った。

家族ごっこゲームは78日間で強制終了となり、シオンは教会に戻されることになった。

振り返っても誰もいない…ラズロ達と過ごした明かりが消えた家を背に、リアンに手を引かれながらシオンは泣いた。

「悔しいなら不幸になっちゃダメだぞ。絶対だ。」

シオンはラズロの言葉を思い出していた。

紫苑side~コンプレックス~

ー 数年後 ー

始業式に、シオンは盛大に寝坊した。

遅刻も気にせず朝食を取るシオンのあまりに悠長な態度に、寮母はさすがに心配になって声をかけた

「あんた天才ばっかが集まる学校の特待生だろ?株が下がるんじゃ無いの?」

天才ばっかが集まる学校…
好んで行くわけでは無いシオンにとって、どうでもいいことだった。

登校すると、幼馴染腐れ縁であるギョクランから、また同じクラスであると聞かされてむしずが走る気持ちだった。

ギョクランから新しくクラスメイトとなるシウカイドウという学生を紹介された。

シウカイドウは、勉強をしなくとも首席であるシオンを賞賛したが、ギョクランはそれに横槍を入れた。

シオンこいつ昔はいじめられっ子で、僕がよくかばってやったんだ。なのに今はこ〜んな不良ツッパリだもんなw」

シオンは思った。

お前に『かばってもらった』なんて認識は一度もねーよ

ギョクランは裕福な家庭で育ち、いつも幸福に満ちていた。
自分が幸福のど真ん中にいるからこそ、同情と優越が裏にあることをシオンは気づいていた。

助けたつもりで優劣を確認している、そういうやつ。

ギョクランは、シオンが欲しくても絶対に手に入らないものを全部持っていた。

ただ、唯一
ギョクランは学力でシオンに勝ったことが一度もなかった。

オレをいじめていた奴らと、オレに優しくしたつもりでいるお前ギョクラン
オレにとってはどっちもたいして変わりはないんだよ。

シオンは、自身がギョクランに対してコンプレックスを持っていることを重々承知し、
学力だけはオレに勝つことができないギョクランを嘲笑った。

「ざまぁみろ」

ギョクランとシオンは時々対立をした。
お互いが本音を言い合える仲だと、羨ましがるヤツもいたが本当のところは違った。

子供の頃からギョクランから受け続けてきた優しさ(というマウント取り)に、結果自分の不幸さを認識させられ続けてきたシオンは「ギョクの鼻っ柱をへし折ってやる」といわんばかりに、ギョクランに対しての当たりが強くなっていった。

シオンはいつも思っていた。

こいつギョクランにだけは敗けたくない!!」

育った環境、価値観の違いから、相容れないふたりだった。


ー 卒業後 ー

シオンは世間に認められ
お約束通り、第一線の技術者となっていた。

Z=KK101

月から地球を見ている

どうやら地球の観測をするという任務で、Z=KK101への派遣員の選出にオレが選ばれたらしい。

「君は天才的レベルの工学者だから国としてはできれば反対なんだが…」

なんだその建前…

「しかし君ほどの人なら地球にも興味があって承諾…して…くれるんじゃないかなんて…ねぇ…」

早い話が命令だ、厄介払い。
オレはいろいろうるさいからな。技術にも仕事にも、政治にも国にも。

契約金の額は
それはそれは、大したものだった。

ここまでのお話は
ぼくの地球を守って(文庫版)第五巻より、お伝えしています。

ぼくの地球を守って 感想と思うこと

シオンの幼年期から青年期あたりまでの様子でした。

シオンにも当然両親という存在があったと思うのですが、実の両親からの愛は知らず、ラズロとの家族ごっこゲームで、掴みかけた“愛”を見失い…
それ以来、人を愛することはもちろん、家族という言葉すら苦手となってしまうんですよね。

上記↑あらすじではハショってしまったんですが、シオンめっちゃモテるんです。
容姿と頭脳と将来の有望性と、なんか不良っぽいところとかも含めてwモテ要素が色々あってめっちゃモテるんですが、女性関係がどうしたって上手くいかない(破局する)というちょっと切ないシーンがありまして

『誰か一人にだけ愛されたい』

という欲求を認識しながら

『オレが人を愛せていない』

と、人と深く関わることを拒んでしまいがちなのは

失うことを恐れている?のではないかと個人的に思っていて、ラズロとキャーのトラウマだったりするのかなと…

あの時・・・ラズロとキャーと3人の家族ごっこゲームが終わらずに、もしずっと続いていたら?
こんなにもシオンが陰の方向に進むこともなかったのではないだろうかと思いますね。

対局する陽キャのギョクランとのバトルはこの後も続くのですが、シオンの感情を知ってしまうと胸がしめつけられます。

つづきはこちらです↓
ぼくの地球を守って あらすじ~vol.14~ ときどき感想

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七色便り綴り人
なな

北海道生まれ、田舎育ち、東京暮らしを経て現在長野在住
気の向くままに
明日もしかしたら誰かの役にたつかもしれないことを
色々綴っています。

特にスピリチュアルな人間ではなけど、神社を好みます。
(お手伝い程度、巫女経験あり)
神様と対話ができる方を羨ましく思う今日この頃。

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