国民の総氏神様と尊ばれる神様のお神札、神宮大麻(天照皇大神宮)。
神宮大麻はどこで買う?
さっそくですが、疑問にお答えしていく前にお伝えしておいた方が良いことがあります。
「神宮大麻を買う」という言い方(表現の仕方)には、すこし誤解があります。
神宮大麻、つまり神様のお神札は『買う』ものではなく、『受けるもの』『授かるもの』という言い方が適しています。
それだと、お神札の代金を『支払う』という言い方もダメですか?
お神札を受ける(授かる)際にこちらからお渡しするのは『代金』とは言わず、『お供え』という言い方が適しています。
感謝のお供えの気持ちをお渡しするということですね。
気持ちが切り替わったところで、話をもとに戻します。
さっそく神宮大麻の授かり場所について見ていきましょう!
神宮大麻を授かろう
神宮大麻は、日本で最も貴い神社である伊勢神宮で一体一体丁寧に奉製されています。
(ちなみにですが、お神札は数えるとき、一体二体と数えます。)
伊勢神宮まで参拝に足を運ばなくとも神宮大麻を自宅の神棚に祀れば、伊勢の皇大神宮(内宮に祀られた天照大御神)に参ることができ、ご加護を受けることができるという、神棚に必須のお神札です。
この神宮大麻は、全国のほとんどの神社で授与いただくことが可能です。
ただし、単立の神社(Wikipedia 単立で確認できます。)だと、神宮大麻が無い場合があります。
神宮大麻は伊勢神宮でお祓いされたのち、神社本庁から全国各神社に頒布されるので、神社庁に属していない単立の神社には神宮大麻が無いのです。
神宮大麻があるかどうか事前に確認しよう
神宮大麻があるかどうかを事前に確認したい場合は、ホームページのある神社であれば『〇〇〇神社 授与品』と検索すれば確認できます。
また、ホームページを持たない神社や、神宮大麻があっても特に公開していない神社もあると思いますので、直接行きたい神社にお電話で問い合わせるのが確実です。
神宮大麻の交換時期について
自宅の神棚に祀った神宮大麻は、一度授与いただけば一生使えるというわけではありません。
神宮大麻とは、伊勢の皇大神宮(内宮に祀られた天照大御神)とパイプを繋ぐお神札と考えるとわかりやすいです。
神様はとてもキレイ好きで、汚れが苦手。
古くなったお神札には寄り付くことができなくなります。
そうなってしまうと、いくら自宅の神棚に手を合わせて、神様にお祈りや感謝を申し上げても届かない・・ということになりかねません。
このことから、日頃から神棚を清潔にすることが重要です。
目安としては1年に1度お取替えするのが一般的です。
神宮大麻を取り替えよう
神宮大麻を受けるタイミングは必ずしも決まってはいません。
いつでも受けることができますが、一般的に言われているのは新年を迎える前です。
年末には大掃除を行う家庭が多いと思いますが、このことを“すす払い”と言って、家中の汚れを落とすと同時に1年間の罪や穢れをお祓いするといった意味も込められています。
このときに、神棚も綺麗に掃除し、新しいお神札と交換します。
現在では、お正月、初詣の際に新しい神宮大麻を受ける方も多いです。
12月中に新しいお神札を自宅にお祀りして新年をスタートさせるか、新年をスタートさせてから新しいお神札を自宅にお祀りするか、個人の気持ち次第でいいのではないでしょうか。
また、なかなかあることではないと思いますが、1年経たずして神宮大麻が汚れてしまった場合は、いつでも新しい神宮大麻に交換しましょう。
このように、神宮大麻を年末やお正月のタイミングではない時に授与いただいた場合、まだ1年経ってないけど年末年始に交換する・・?ということにもなると思います。
これは憶測ですが
年末年始に神宮大麻を交換しようと言われる様になったのは
忙しくて神棚に手を合わせることを忘れる日々を過ごしたとしても、1年に1度は必ず自宅の神様に意識的にお参りをする。
そのタイミングを、絶対に忘れることのない年末年始にと定めたのかもしれません。
絶対の決まりはありませんが交換することを忘れないためにも、新年のタイミングがベストなのではないかと個人的には思います。
神宮大麻が神様とあなたの家庭を繋ぐ絆となり、みなさまをお守りくださいますように。
神棚 お札の並べ方 たくさん(4枚以上)置く場合【図解】
また、古くなったお神札の処分方法についてはこちらの記事でご用意しました。よろしければ合わせてご確認ください。
神宮大麻の処分について 返納?お焚き上げ?自分で処分?