伊勢神宮に行ってみよう!と思ったら、一体どんな準備をしておけばいいか?
参拝ルートに決まりはあるの?神様に失礼のない様にルールはあるの?
初めての伊勢神宮参拝の前に必要不可欠な基礎知識、旅の準備を完全網羅してお伝えします。
実際に伊勢神宮を参拝する際に困ることなく、参拝が100倍有意義となるヒントを得ることができます。
伊勢神宮参拝の仕方 初めての参拝が有意義になる12の準備項目
今回は、旅行会社さんのツアーではなく、自分で好きな時間に好きな様に行動できる旅行を前提として、私が事前に行った準備の全貌をお伝えします!
- 伊勢神宮ってどんなところか知っておく
- やってはいけない事、注意点を知っておく
- 出発日時はいつにするか日程を決める
- 何泊するか決める
- 何が食べたいのか、現地の名物グルメを把握しておく
- 参拝ルートはどうするか決める
- 現地への行き方はどう行くか決める、交通機関の予約
- 宿泊先はどこにするか決める、予約
- 参拝に必要な持ち物は何?準備
- 服装はどうするか?準備
- お金ははいくら用意すればいいか金額把握、準備(小銭準備)
- 私がやり忘れていた、参拝を100倍有意義にする事
それでは、ひとつひとつ、紐解いてみていきましょう!
伊勢神宮ってどんなところ?
「日本人の心のふるさと」と言われる伊勢神宮
その歴史はとても古く、2000年もの歴史が刻まれ、江戸時代の庶民の楽しみの一つとして伊勢参りがあったそうです。
歴史上の有名人物、平清盛、足利義満、織田信長などもお伊勢さんを参拝しています。
「伊勢神宮」「お伊勢さん」などと呼ばれますが、正式名称は「神宮」
天皇家の先祖神(天照大御神)がまつられている内宮と、天照大御神の食を司る神(豊受大御神)がまつられているのが外宮。
さらに、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があり(全部で125宮社)全てをふくめて神宮といいます。
参拝順序
近年、内宮だけ参拝する方が増えていますが「片参り」と呼ばれて縁起がよくないようです。
外宮から先に参拝し、内宮を参拝する、という基本の順番があります。
天照大御神が「祭りの際は豊受の神から先に詣でなさい」と言ったことがきっかけで、祭事の多くは外宮から先に執り行われるため、参拝も外宮から先に行います。
参拝作法
鳥居を越えたら神様の領域に入っていく事になります。
鳥居の前で立ち止まり、軽く一礼をして進みましょう。
参拝の前にはお清めをします(手水)
参拝のお作法は、二拝、二拍手、一拝です。
参拝の作法とマナー(やり方詳細はこちら)
参拝時間(外宮、内宮、別宮)
10月 11月 12月
午前5時〜午後5時
1月 2月 3月 4月 9月
午前5時〜午後6時
5月 6月 7月 8月
午前5時〜午後7時
外宮と内宮は距離が離れています。(5km弱)
移動距離を考えて、時間に余裕を持って参拝に出かけましょう。
伊勢神宮参拝の時のルール、やってはいけない事、注意点は?
外宮の参道は左側通行、内宮の参道は右側通行というルールがあります。
「左側通行」「右側通行」と札がかかっているので覚える必要はありませんが、真ん中は通っては行けないんだなと記憶しておくと良いです。
個人的なお願いはNGで、日頃の感謝をお伝えするのが良いようです。
お願いをしたい場合は、正宮ではなく、別宮の多賀宮(外宮)、荒祭宮(内宮)で、決意表明の形が良いとされています。
神様にお伝えした事で背筋がシャンと伸びる気持ちになりますね!
外宮にある三ツ石に手をかざす行為、お金を投げ込む行為はやめましょう。
神様が祀られている場所に手をかざすのは不適切であり、結界の中に立ち入ったり、触ったりするのも厳禁です。
内宮参道の大杉に触る行為も、明確にご利益があると言われてはいません。
多くの参拝者が知らずに触っていくため表面がツルツルで「触った方がいいのか?」という錯覚におちいるかもしれませんが、これは迷信のようです。
伊勢神宮にはおみくじがありません。
神宮に足を運ぶ、参拝するだけで吉日という考えのもと、運試しというか
おみくじによってジャッジされ一喜一憂することがないのです。
皆が公平に神様にお助けいただいており、日々の感謝をお伝えする日、それが神宮参拝日です。
初めて伊勢神宮を参拝されるあなたは
どんな気持ちで「行こう」と思っていましたか?
「あれもこれも!」とお願いしたい気持ちがあったかもしれませんが
「この事を感謝したいから行こう!」という視点で自分を見つめてみる良いきっかけにもなる旅にするって、とても素敵な事ですね!
伊勢神宮を参拝するのに良い季節、時期はあるのか?
どうせ行くなら一番良い時期に行きたくない?綺麗な時期とかいつかな?
と思った方にお伝えしますと
伊勢神宮は
結論:いつ行っても素晴らしい!
だそうです(笑)
さすが四季のある国、日本。
どの季節においても、その季節ならではの見所ってあるんですね。
ちゃんと用意されてました!
春、夏、秋、冬の神宮の移り変わりがこちら
あなたのお気に入りの季節にゆっくり時間を作って訪れてみてくださいね!
伊勢神宮参拝の所要時間は?何泊かけて行く?
初めて行く場所って所要時間のイメージが湧かなくて、何泊すれば足りるのか疑問になりませんか?
実際に私が伊勢神宮参拝に行って感じた、参拝所要時間と泊数の目安をお伝えします。
3泊あると時間にかなり余裕があります、というかこれだと余裕ありすぎて時間が余るほどでした。
外宮と内宮の参拝所要時間の目安はゆっくり周っても
外宮 1時間
内宮 1時間半
でだいたい終わると思いますので、1日で外宮、内宮両方に余裕で行くことができます。
(ご祈祷をお願いしたりする場合は別途時間が必要です。また混雑する時期はもっとかかる場合も・・)
さらに別宮も行きたいとなるとプラスの時間が必要です。
そして、それぞれの場所が離れているので移動時間も考慮する必要があります。
あくまでも私が実際に参拝してみた感想になりますが、宿泊数の目安はこちらです。
日帰り
外宮と内宮を参拝する旅
1泊
外宮、内宮、別宮を参拝する旅
2泊
ゆっくり参拝し、食事を満喫し、お土産をゆっくり買える旅
3泊
ゆっくり参拝し、食事を満喫し、伊勢観光をし、お土産をゆっくり買える旅
これぐらいのイメージを持っていただいていいかと思います。
初めから限られた泊数であるならば、限られた時間の中でどの程度周れるか
行ってみたい観光地が多いのなら、どの程度滞在すればそれが可能なのか
参考になれば幸いです。
伊勢のグルメリサーチ!どこで何を食べよう?
旅の楽しみの一つは、やはり現地ならではのお食事ですね!
伊勢にはどんな特産物があって、どんなご当地グルメがあるのでしょうか?
絶対ではありませんが、「これは食べる!」と決めておくとスムーズです。
伊勢のご当地グルメは外宮、内宮近くで十分過ぎる程堪能できます!
外宮の近くでは外宮参道
内宮の近くではおかげ横丁、おはらい町通り
たくさんのお店がにぎわっていますので
どれから食べようか・・見ているだけでもワクワクしますよ!
伊勢は神様が拠点と決めた所です。
美味しい食べ物がたくさんあります。
参拝後には、神様に感謝しながら美味しい伊勢グルメをたくさんいただきましょう!
伊勢神宮参拝ルート イラスト図解
以下で使用したイラストマップは伊勢神宮ホームページよりお借りし、わかりやすい様に順番をつけて解説したものとなります。
こちらからイラストマップPDFのダウンロードや印刷が可能です。
それでは、伊勢神宮の全体図を見てみましょう!
伊勢神宮全体図
それぞれ、距離が離れています。
次に、外宮、内宮、別宮はどの順番で周るのがオススメなのでしょうか?
別宮参拝も含めたモデルコース
順を追って見てみましょう!
1番目と紹介されている
外宮(豊受大神宮)の中はこちらの順で周るのがオススメされています。
2番目と紹介されている
別宮 月夜見宮はココにあります。
3番目と紹介されている
別宮 倭姫宮はココにあります。
神宮について、興味深い事がたくさん展示されています!
博物館も行くなら、ここでの所要時間は2時間ほど必要だと思います。
4番目と紹介されている
内宮(皇大神宮)の中はこちらの順で周るのがオススメされています。
5番目と紹介されている
別宮 月読宮はココにあります。
さらに、伊勢神宮の神様とゆかりの深い猿田彦神社が内宮の近くにあり
神宮を参拝される多くの方はそちらにも足を運ぶ様です。
猿田彦神社はココ
外宮から内宮への移動の際、何を使って移動するかの実録は、こちら↓の記事でご用意しました。
「伊勢神宮参拝ルート バス、タクシー、徒歩3種で移動してみた」
伊勢神宮への行き方、東京から伊勢へ行くには・・何で行く?
伊勢神宮があるのは三重県伊勢市です。
東京から三重にある伊勢神宮まで、どの交通手段があるかを考えてみました。
バス
比較すると安く行ける事が最大の魅力であり、直通であることも楽。しかし時間はかかる(9時間半くらい)
新幹線
移動時間を短縮する事ができるのが最大の魅力(3時間半くらい)、東京から名古屋まで新幹線、名古屋から特急に乗り換える必要あり、値段は高いが移動の疲れをほぼ感じる事なく到着する。
飛行機
三重県に空港が無いので、愛知県にある中部国際空港か大阪国際空港を経由する。新幹線より時間も料金も高くなることもある。
車
誰にも気を使わずに自由に休み、高速のサービスエリアなどの楽しみもある。人体エネルギー消耗とガソリン代、現地で駐車スペースの確保も視野に入れる。当然、運転者はアルコールNG!!
「伊勢神宮への行き方 東京から新幹線で行く道のり実録」
予算や取れる時間など含め、ご自身にあった交通手段をあらかじめ決めて予約しておきましょう。
早めの予約でお安くチケット購入などのサービスも各種あると思います。
参拝を決めたらなるべく早くに交通機関のチケットを確保してしまうのがおすすめです。
江戸時代の人は徒歩で行くのが当たり前だったと考えると、昔の人の体力には本当に驚かされますね!
伊勢神宮参拝 宿泊先はどう決める?
「伊勢神宮 宿泊」や「伊勢神宮 ホテル」など検索してみると、たくさん検索結果が出てきます。
ホテル、宿泊予約サイトもたくさんあります。
比較サイトで値段とレビューを調べて、それをさらに比較して・・調べすぎて疲れちゃった・・
ということは、旅の前の準備疲れとしてよくある話です。
【楽天旅ノート】で宿泊先を探すことが多いです。
今回の旅では外宮、内宮に距離があるため、どっちに近い方の宿にしようかな?
おかげ横丁がおもしろそうだし、宿泊先はおかげ横丁の側がいいかな?
3泊するから全部同じ宿じゃなくてもいいかも?など、色々検討をし結構迷いました。
参考までにですが
伊勢の現地タクシー運転手さんが言っていた、お伊勢参り宿泊先の選び方は
安い宿なら食事が付いていないので外食になりますが、何を食べるか自由に選べます。
伊勢にある宿って、だいたいそのどちらかになるでしょうね〜
食費代込みの高い宿泊先を選ぶか
食費代無しの安い宿泊先を選んで自分の好きなお店で外食するか
どちらがいいか?で検討してみてもいいですね。
どこに宿泊するか決まったら、なるべく早くに予約を済ませましょう!
伊勢神宮参拝の際、持ち物は何が必要?
参拝の際に必要な持ち物ってあるんでしょうか?
伊勢神宮内部は広く、長距離歩くと考えていいので、荷物はあまり多く無い方が懸命です。
- お財布
- 小銭入れ
- 携帯電話
- ハンカチ、ティッシュ
- 御朱印帳
- レインコート(完全防水)
- 神宮のイラストマップ(ダウンロードして印刷するか、外宮&内宮の神楽殿でも入手できます)
お財布
大金を持ち歩く必要はありませんが、神宮にて神具やお札、お守りの初穂料と、お食事に使う分は持って出かけましょう。
小銭入れ
お賽銭には小銭が必須です。伊勢神宮にはお賽銭が必要な箇所がたくさんあります。
途中で小銭が無くなって、お賽銭できなくなってしまった・・ということの無い様に準備が必要です!
伊勢神宮の参拝ではお賽銭がどれだけ必要なのか?事前に知っておきたい方はコチラ↓をご確認下さい。
「伊勢神宮お賽銭箱は何箇所あるの?小銭はどれだけ必要か?」
御朱印を頂くのも長蛇の列になります。小銭でちょうどをお渡しできた方がスムーズですね。
携帯電話
電話をするという用途ではなく、カメラ機能を使用しました。画質に満足のスマホならカメラ要らずです。
(撮影禁止の場所がありますのでご注意ください!)
ハンカチ、ティッシュ
手水の後に、ささっと手を拭きます。
御朱印帳
御朱印帳をお持ちの方は持参しましょう!もちろん神宮で購入も可能です。参拝のしるしとなります。
伊勢神宮の御朱印がどんなものか?詳細はこちら↓の記事をご確認ください。
「伊勢神宮の御朱印 お守り 神具が凄い!我が家にも神降臨!?」
レインコート(完全防水)
両手が使える完全防水のレインコート上下セットが便利です。
参拝の日が近づいたら参拝当日の天気予報を確認して持参しましょう。
傘でもいいですが、人混みでぶつかり合いに注意しましょうね!
「神社で雨が降るのは歓迎のしるし 起こると縁起のいいサインとは」
伊勢神宮参拝の際、服装はどんなものがいいの?
一般の参拝の場合は、服装に規定は特に無いようです。
軽装(Tシャツやジーンズ)でも参拝できます。
ただし!
それなりに気を使った方がいいと思われる所をあえて書きますと
- 肌を露出しすぎている服装は控えましょう
- 派手すぎる服装は控えましょう
- 派手なアクセサリーは控えましょう
- 神様に挨拶するときは脱帽しましょう
それから、神宮の中は広く、けっこうな距離を歩きます。
玉砂利の道や坂道、石段などがあります。
スニーカーなど、動きやすく履き慣れた靴の方がいいと思います。
あまり、服装に神経質になりすぎる必要は無いようですが
神様へのご挨拶と、道中の疲れをなるべく軽減するに越したことはないですよね。
伊勢神宮参拝の旅でかかった費用、総額はいくら?
意外と気になる部分だと思いますので
今回私が伊勢神宮に行ってどれぐらいの金額を使ったのか数えてみました。
交通費、宿泊費、食費、お守り、神具、お賽銭、など
この辺りに費用がかかりますね。
164,179円でした!
もちろん、もっと費用を抑えたり、もっと使ったりする場合もあると思います。
どこにいくらの費用を使っているのか?
私の場合の金額詳細内訳を別記事に記載しましたので、参考までにですが気になる場合はご確認いただければと思います。
参拝前にやっておくべきだった!参拝が100倍有意義になる事
これは、私がはじめて参拝する時にやっていなかった唯一の心残りの部分です。
これさえやっておけば伊勢神宮の参拝は100倍有意義になったと言っても過言では無い
まだ、お伊勢参りに行ったことがないあなたに、絶対にオススメの最後の準備です。
古事記とは・・?
日本最古の歴史書といわれ、神話が書かれている書物です。
古事記に出てくる神様達が伊勢神宮にたくさんいらっしゃるので
知っている神様を訪ねてお参りした方が参拝の意義や濃度が違ってくると思いませんか?
そうなんです。
古事記と聞いて、「はい読みます!」と思えないのが古事記です。
古事記は色々な書物が出ていますが、文字だけ羅列されている書物の場合
神様の名前を覚えるだけでも困難な上、ストーリーを理解するのも大変かもしれません。
天照大御神さまが何したとか
豊受大御神さまがどうしたとか・・
難しい古事記がまんがとなった書籍で、かわいらしいイラストで神様に親近感も湧きます。
怒ったり笑ったり、はちゃめちゃで神様って意外と人間っぽくて面白いという事もわかります。
伊勢神宮 初めての参拝準備について ご覧いただいた最後に・・
初めて私が伊勢神宮を参拝したのは2019年3月です。
一度は行ってみたいと思っていた場所ですが、旅慣れていないという事もあり、事前の準備に戸惑い、ルートを調べるにも何をするにも時間がとてもかかりました。
一度の経験で得たことを、初めて経験するあなたが困ることの無いように一気にまとめましたため大ボリュームの長い記事となりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
お役に立てる情報があれば幸いです。
そして、はじめてのお伊勢さんが充実した旅になりますことをお祈り申し上げます。