出雲大社に初めて訪れる!という方へ
出雲神社参拝前に知っておきたい
そんな疑問にお答えしていきます。
きちんと神様のことを知ってから参拝に行くのが礼儀と思われたあなたに、神様に失礼のない様に、また参拝が有意義なものになる様に、出雲大社の神様についてお伝えしていきます!
出雲大社は何の神様?
日本各地で『だいこくさま』と慕われ、多くの地域でお祀りされています。
この様に、大国主大神はその名が一つではなく別名を多く持つ神様です。
ムスビの御神像の前の案内には
『生きるものすべてが幸福になる「縁」をむすぶ、「えんむすびの神」と慕われる』
と記載があり
この世のありとあらゆる“ご縁”を司る神様とされています。
恋愛成就 金運・財運 商売繁盛 就職合格 福運 など
出雲大社がご縁のご利益があると言われる由縁
出雲大社の御本殿に祀られた御祭神さまである大国主大神
その、ご縁をさずけるというご利益の由縁は、古事記や神話を紐解くとみえてきます。
大国主大神は、古事記や神話の中でとある偉業をなしとげた神として残されていました。
素戔嗚の6世として誕生した大国主大神は『国を作る』という大役を果たしました。
国を作る、国を繁栄させるために行ったのは
各地に多くの妻を迎え(その数なんと100人以上とも言われています。)多くの子孫を残すこと。
神々に習い多いに学んで、水が豊富に湧き出し、緑が生い茂り、黄金の稲が輝く土地を作り、人が生活するに困らない国へ発展させたこと。
など。
10月のことを別名『神無月』と言いますが、出雲だけは日本中の神々が集まる「神集い」が行われる月として『神在月』と呼ばれ、ここで集まった神々が“縁を繋ぐ会議を開いている”という模様が描かれた絵が古代出雲歴史博物館に展示されており
縁を結ぶことを司り、年に1度、全国の神々を会議に招き話し合っている総大将であるということが出雲大社の御祭神、大国主大神の役割だということがわかります。
多くの神様から学んで国を発展させた功績もまた、ご縁のなせるワザだったと取ることができます。
良縁を願い、たくさんの参拝者が訪れるも納得です!
出雲大社 参拝の仕方
神々が集まる地、大国主大神が祀られた出雲大社!ともなると、気になってくるのが正しい参拝方法。
神様に失礼のないマナーや、神様からのご利益を逃さず最大限受けることができる参拝方法があるのかみていきましょう!
出雲大社 参拝の仕方 基本の作法
出雲大社の参拝の仕方は非常に特殊。
日本中どの神社においてもやっていない参拝の作法なので、その参拝方法を確認しましょう。
2礼4拍手1礼(二拝四拍手一拝)
1:お賽銭を奉納
2:2礼
3:4回拍手
4:お祈り、御祈念
5:1礼
という順番になります。
出雲大社には多くの摂社、末社があります。
境内すべて、この2礼4拍手1礼(二拝四拍手一拝)の作法となります。
出雲大社の4つの鳥居をくぐる
出雲大社には鳥居が4つあります。
1つ目の鳥居 宇迦橋の大鳥居
2つ目の鳥居 勢溜の大鳥居
3つ目の鳥居 松の参道の鳥居
4つ目の鳥居 銅の鳥居
鳥居をくぐることは御神域への入り口を通過することを意味します。
4つの鳥居は、全てが違う素材で作られているところも見所の一つです。
1つ目の鳥居:石
2つ目の鳥居:木
3つ目の鳥居:鉄
4つ目の鳥居:青銅
1つ目の鳥居から4つ目の鳥居までの距離は1.2キロほど離れており
ちょっと注意が必要なのは
車で参拝に行った場合、車を止めた駐車場の位置によっては
「あれ、第二鳥居の近くに車止めちゃった!(第一の鳥居が遠い・・)」
バス、電車で参拝に行った場合は、下車駅の位置によって
「第一鳥居を通り越してきちゃった!戻らなきゃ」
ということがよくあるようです。
ですが、ここは全ての鳥居をくぐって神様とのご縁を強く結びたいところですね。
4つの鳥居を確実に通るためのポイントをまとめた記事をご用意しました。
よろしければご確認ください!
鳥居をくぐる際は、一礼してから進みましょう。
参道の真ん中は歩くべからず
第二の鳥居、ここが出雲大社の正門です。
ここを一礼してくぐると、下り道で進む参道になります。
この参道、真ん中は避けて通る必要があります。
というのも、真ん中は神様の通り道とされており(神在月に日本中から集まった神々がこの参道をお通りになられるとのこと)私たちはあえて両端を歩む様にします。
身を清めることを怠らない
第二の鳥居をくぐって、下り参道を進んでいると、右手側に
祓社、浄の池が出てきます。
祓社に先に参拝をすることで心身を清めることになります。
小さなお社ですが、自身の持っている罪や穢れを流し浄化してくださる神様が祀られているので、御本殿参拝の前に、必ず立ち寄りたい場所です。
たくさんの鯉がいたり、季節によっては綺麗なお花が咲いていたり、グルっと回るとウサギ像があるので、ここもお見逃しなく!
そのまま本殿に向かう途中に祓橋が出てきます。
この橋を渡ることでも穢れを落とすことになります。
神様に近づくにつれ、神々の力や自然の川の流れによって身が清められ浄化されていきます。
手水舎で手と口を清める
出雲大社の4つ目の鳥居前に手水舎があるので、そこで手と口を浄ます。
清らかな体で神様に向かいましょう。
参拝順路は反時計回り
出雲大社に足を踏み入れてからの、参拝順路(順番)をお伝えします。
出雲大社の中の順路は反時計周りとなります。
参拝順は
①拝殿
②八足門
③東十九社
④釜社
⑤素鵞社
⑥御本殿 裏
⑦御本殿 西側拝所
⑧西十九舎
⑨神楽殿
⑩命主社
の順番です。
素鵞社の砂と八雲山の岩盤について
参拝順路の⑤で紹介した、素鵞社は、実は出雲大社の中でも最強のパワースポットとも言われています。
素鵞社のすぐ後ろには八雲山があり、山そのものが御神体とも言われ、その岩盤に触れることができる唯一の場所でもあります。
岩肌に触れることによって『何を感じるか?』
ご自身で体験してみてもいいかもしれません。
また、素鵞社は大国主大神の親神様でもある素戔嗚尊が祀られており、出雲大社の御本殿よりも高い位置にお社があることでもその威厳の様なものを感じることができます。
素鵞社からは、お守りとなる砂を頂くことができます。
が・・
この砂は、ただ持ち帰るだけではダメでして。
きちんと前もって準備をし、とある手順をふんで、初めて素鵞社のお砂を持ち帰ることが可能となります。
素戔嗚尊が祀られた素鵞社の砂を持ち帰りたい場合は、出雲大社の参拝より前に立ち寄るべき場所がありますのでご注意を!
御拝殿西側拝所からの参拝が正しい?
参拝順路⑦で紹介した、御本殿西側拝所。
御本殿への参拝は参拝順路にある②の八足門で先に済ませるのですが御本殿の西側にもあえて参拝場所が用意されています。
その理由は、御本殿に祀られている大国主大神が、実は西側を向いていらっしゃるそうで。
順路⑦の御本殿西側にも、わざわざ拝所が準備され、真っ正面から大国主大神に参拝することができるようになっているのです。
(お賽銭箱も用意されています。)
なんてこともありがちですが、この御本殿西側の拝所に関しては、見逃さない様に注意したいところですね!
出雲大社の地図には載っていない ココにも立ち寄ろう!
こちら、さきほどもご案内している出雲大社の参拝順路ですが↓
↑この地図に記載は無いものの、参拝順路⑩命主社の手前にも2箇所参拝場所があります。
天神社と北島国造館です。
こちらの2箇所は御朱印をいただくことも可能です。
その他にもお社があるたびにご挨拶することになると思いますが、順路に沿って参拝していきましょう。
出雲大社のご利益を最大限に受け取るために・・
出雲大社という神社はパワースポットや観光スポットとしてもあまりにも有名なので
強い神様がいる神社なんでしょ?くらいの認識で、神様のことをよく知らずに参拝に出かける方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「どんな神様が祀られているか?」まできちんと知ってから参拝に出かける方が確実に有意義な参拝になりますよね。
また、『どんな願意を持って参拝にでかけるのか』はっきりさせることによって、ご利益を最大限に受け取れる感受性を用意するということにもなるのではないかと思います。
この記事をお読みいただきまして、その準備は整ったのではないでしょうか?
また、こちらこちら↓の記事に多くの出雲大社についての情報を詰め込んでいます。
出雲大社の旅行プラン モデルコースを自分で立てた充実の旅行記
出雲大社参拝前に、気になる情報をご確認下さいね!