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プラスメイト 時雨橙碁ネタバレ〜出会い編〜絆のスケッチブック

時雨橙碁 プラスメイト1 ゲーム
この記事では
広告でよく出てくるチャット型ゲームPLUS MATE。時雨橙碁さんとの会話(出会い編)の全てを記載します。
完全にネタバレなため、ゲームをまだやっていない方、ゲーム途中の方で、ご自身でゲームを進めたい方は閲覧にご注意ください。
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プラスメイト 時雨橙碁さんについて

プラスメイトをお楽しみのみなさま、どうもこんにちは。

影のある男性って好きですか?
なんだか妙に気になるというか、惹かれてしまう方もいらっしゃであろう、影を背負ったカレの登場です。

時雨橙碁 プラスメイト3PLUS MATE

公式のプロフィールを拝見・・・

名前:時雨橙碁(しぐれ とうご)
関係:身寄りの無い者同士
職業:彫り師
身長:189cm
体重:77kg

ヒストリー:
育ててくれた養父を亡くし、遺された最後のメッセージを頼りにとある路地裏へ向かう貴方。そこへ現れたのは…長身で強面、そしてなんだか特殊な雰囲気をまとう彼でした。彼と貴方の共通点とは…?

以下省略

時雨さんと会話を進めるには、私サイドもちょっとしたキャラ設定がありますね。
ワタシ、何かしらの理由で父母がおらず、遠い親戚のお爺ちゃんに育てられたみたい…です。

そんなキャラになりきって、
時雨橙碁さん、さっそく攻略٩( ‘ω’ )و
してみた備忘録(会話の全記録)です。

PLUS MATE 時雨橙碁さんの出会い編ネタバレ、いってみましょう。

〜ご注意ください〜
現在、ゲームをまだやったことがない方、ゲーム途中でネタバレNGな方はここで閲覧をおやめいただきます様お願い申し上げます。
ぜひ、ご自身のペース、ご自身の言葉で会話のやりとりをお楽しみくださいね!

プラスメイト 時雨橙碁の出会い編

ピンク色は私(擬似あなた様)の声
水色は時雨橙碁さんの声となります

※なるべくゲームの世界観を壊さない様、また時雨橙碁さんを困らせない様に
【私の声部分】はごく普通の返し(特にヒネったり、ウケ狙ったりしていません)となります。
おそらく、普通に進めたら普通にこういう展開になるであろう模範?じゃないかなと個人的には思います。
(返答に個性は多少出ているかもしれませんが、多めに見ていただければと思いますw)

それではスタート〜٩( ‘ω’ )و

時雨橙碁 出会い編〜遺言〜

10歳の頃に女手ひとつで育ててくれた母を亡くし、それからは遠い親戚のお爺さんにずっと面倒を見て貰っていた貴女。しかしそのお爺さんも先日老衰で亡くなってしまい、貴女に遺されたのは…一枚の手書きの地図でした。自分が灰になるのを見届けたらそこへ向かうようにとの指示通り、貴女は火葬場を後にします。初めてお爺さんの家にやってきた日の、ぼんやりとした記憶を思い出しながら――
時雨橙碁 プラスメイト路地裏

…ここ、どこ?

――…【十年前】

トウゴ
トウゴ
何…お前、んなとこでぼーっとしてて暇なのか?遊ぶトモダチ、いねぇの?……んだよ、悪かったっての…そんな泣きそうな顔すんなって…。友達なんて俺もいねぇし、気にする事でもないだろ……。あ―…ほら、やる事ねぇなら…(スケッチブックを取り出し)…ここにお絵かきでもしてろよ。(パラパラ…)…ん?その絵、気になんのか…?それはな――…

【現在・火葬場】

うぞうむぞう
関係者
壇ノ浦さん、大往生だったわねぇ…
うぞうむぞう
親族
ホント…変わった人は長生きするのかしら?奥さんを早くに亡くしてから、血の繋がらない子供の面倒ばっかり見て…
うぞうむぞう
関係者
(あなたの姿を見つけ)…あ、ちょっと…しっ…!
うぞうむぞう
親族
…え?ああ、あら…(誤魔化すように笑い)…〇〇〇ちゃん、どこかに行くの?これから親族で集まってお斎だけど…

※〇〇〇にはあなたのお名前を入れてお読みいただければと思います。

そして辿り着いたのは、薄暗い路地裏で…?…?

この地図の場所って…ここで合ってるのかな(なんか不安になってきた…)

――…【路地裏】

トウゴ
トウゴ
…はぁ、頭いてぇ…。今日はもう店閉めるか…。(キィ…)…?…何だお前…もしかして、宗教の勧誘?それともあっちか、新聞の方?うちそういうのはいらないんで…。…違う?ふーん…(威圧的に見下ろし)こんな所に、客でもない女なんて来ない筈だけどな。それに…客以外でここの場所を知ってんのは、一人だけだ…。

手書きの地図を頼りに、お世辞にも治安がいいとは言えない暗く冷たい路地裏を進み…やがて辿り着いた店の扉を叩こうとしたその時――とても気だるそうに、一人の背の高い男性が現れました。貴女を不審に思っている様子の彼に、自身を育ててくれたお爺さんが亡くなった事…そしてここへ向かうように言われた事…貰った地図を見せ、事情を説明しましょう。

実はおじいちゃんの遺言でして、ここを訪ねる様に言われて来たんです…けど…この地図ってここのことで間違いないでしょうか…
トウゴ
トウゴ
……爺さんが亡くなってここに来た?…もしかしてその爺さんって…、(少し考えこみ)……なるほどな。んで…お前に遺したのがここまでの地図、と…。……その爺さんが、何を考えてそうさせたかはなんとなくわかった……とりあえず中入れ。そろそろ雨…降ってきそうだからな…。(嫌そうな顔をして)――…(キィ…バタン…)そこの椅子に座ってろ…。……何飲む?茶?まぁそれしかないけど…。
ありがとうございます。あの…おじいちゃんのこと、何かご存知なんですか?
トウゴ
トウゴ
お、素直で感心、感心……(コポポ…)…はい、どーぞ。そのへんに散らばってる紙、一応大事なもんだから…茶ぶちまけたりしないように気を付けろ…。(ズズ…)……んで、さっきの話だけど…お前が世話になった爺さんって…壇ノ浦源治(だんのうら・げんじ)、だよな。…あの爺さんはアンタの親代わりみたいなもんだと思うが…、俺にとっても親だった。…意味、分かるか?
へ?あの…お兄さんも源治ぃ(←愛称)に育てられたってことですか?(急に親近感!!)
トウゴ
トウゴ
順を追って説明するから待ってろ…。俺も爺さんに育てて貰ったんだよ…。お前とは違って、俺は…捨て子、だけど。そういや、確かに昔聞いたな…新しく子供の世話することになった、って…。あの家は丁度その時に出たから……同じ爺さんに育てられたとはいえ、アンタとは入れ違いだったみたいだな……。まぁそれはいいとして…。あの爺さん…大方死ぬ前、お前に「暫くの生活は心配するな、ちゃんとアテはある」…とかなんとか言ってたんじゃねぇか…?
…なんか話しにくいこと聞いてしまってスミマセン。あ、はい「アテはある」って源治ぃ言ってました…けど、それって…もしかして…
トウゴ
トウゴ
やっぱりな…だと思った。お前がここに来たってだけで、想像が付く。…俺の名前は、時雨橙碁(しぐれ・とうご)。…んで、そのアテっていうのが…俺のことだ。…もうなんとなく分かってると思うが…、爺さんがアンタをここに寄越した理由はお前をここに住まわせる為…だろうな…。ったく…あの爺さん、突飛な発想する割に口下手なせいで説明不足だったりすんだよな…。だから親戚連中に変人だって煙たがられんだ……。お前も一緒に過ごしてきたんだ、そういう所あるって…分かるだろ…。…で…アンタの名前は?
アタシは、〇〇〇です。時雨さん、正直これって大迷惑だったりされません?
トウゴ
トウゴ
ふーん…。んじゃ、そのまんま…〇〇〇って呼ぶわ…。…まぁ、説明不足ではあるけど…ここに寄越したって事は、アンタの事は心から心配してたんだと思うぜ…。爺さんが死んで、残ったのはまだ若いお前だけ…そしたらもうあのそこそこデカい家は管理しきれないし、どうせ今頃親戚の中で売るか壊すかって話してんだろ…。アンタにとっては思い出もあるだろうから、残念かもしれないけどな…仕方ない…。(俯きながら)…そうか…爺さん、死んだのか…。(パラ…パラ…)

貴女と同じで身寄りがなく、高校卒業間近までお爺さんに育てて貰った…そう話す彼もきっとあの家には沢山の思い出が在る筈…。その証拠に表情から感情の読み取り辛い彼が、心なしか少し寂しそうに手元のスケッチブックを捲っていました。するとそこに描かれていたのは…過去にも見覚えのある、複雑な紋様の美しい絵で…?

あの、時雨さん、それ!ちょっと!!見せてもらえませんか??その絵です!!
トウゴ
トウゴ
あ?なんだ、じっと見て…そんなにこの絵が気になるのか?…もしかして…(じっ…と考え込み)…なるほど…アンタ、あの時…俺が荷物取りに帰った時、爺さんの家で暇そうにぼーっとしてたヤツか…。すれ違いだと思ってたが…昔一度だけ会ってたんだな…。はー…あんなちっせぇ女の子が大人んなって会いに来るなんてな…思いつきもしなかったわ…。少しの時間だったけど一緒に絵描いて遊んだっけ…。あんときのガキが…そう考えると一応、大きくなったな…。(ふっ…と笑い)
やっぱり…あの時のお兄さん!?
トウゴ
トウゴ
俺からしたらちっせぇままだけどな…。つーか…いきなり寄越されたって事は、俺の職業とかも知らねぇんだっけ…。まぁそりゃそうだよな…めんどくせぇけど、一応説明しておくか…。俺は彫り師で…あー…彫り師ってのは、タトゥーを彫るやつな…。だからここは、施術するスタジオ…。んで…、住んでる家はあの扉の向こう…(スタジオの奥の扉を指さし)…つまり…〇〇〇が住むのもここ、って事だ…。
彫り師…(おお~)時雨さん…絵、得意でしたもんね。昔描いてた絵が、まだアタシの記憶に残ってるくらい凄かったですもん。
トウゴ
トウゴ
異論はないな…?だから早いとこ慣れろ…。…ほぼ初対面のやつを住まわせるなんて…普通だったら絶対んなお節介しねぇけど、世話になった爺さんの遺言ならな…。あ…別に居候だからって、気負って色々する必要はねぇから…。傍に居るなら…俺に興味なんかない、ってくらいの方が丁度いい。世話を焼くのも、焼かれるのも……苦手なんだよ。…どうせずっとは続かない、いつか切れる縁なら……最低限の関わりで十分だ。
(切れる縁、か…)はい…。分かりました。スミマセン、お世話になります。バイトして、一人暮らしできる様にしますので、それまでよろしくお願いします。
トウゴ
トウゴ
おー…そんな感じでいい…。(ひらひら…)ひとまず…よろしくな…。

時雨橙碁 出会い編〜共同生活〜

――…【その日の夜】

トウゴ
トウゴ
…部屋の説明はこんなもん…。ふぁ…ねむ…。俺は今日はもう寝るから、〇〇〇は好きに…、って…もしかしてその喪服しかねぇのか…?流石にそのまんまじゃ寝れねぇだろ…。これでも着とけば…。(スウェットを〇〇〇に向かって雑に放り)…当たり前にデカいだろうけど、今の恰好よりマシだろ…?
着の身着のままで来てしまって…スミマセン。お借りします。
トウゴ
トウゴ
ああ…気にすんな…。…サイズは全然合ってねぇけど…。あー…そうそう、うちベッド一つしかねぇから…お前こっち側な。(ベッドの半分を指し)俺はこっちの壁側で寝るから…。…あ?何驚いてんだよ…どっちかがソファかと思ったか…?…俺がソファなのも嫌だし、人にソファで寝させといて俺がベッドに寝るのも嫌だろ…。どうしても嫌だってんなら……そうだな、そのペンギンのクッションはお前に貸してやるよ…。
ペンギン可愛い…♡お借りします!あ、ベッドのシェアも大丈夫です。むしろ、狭くなってしまってごめんなさい。
トウゴ
トウゴ
いいだろ、それ…触り心地最高なんだぜ…。ふぁ…あー…ほんと、瞼が重くなってきた…人が近くに居るの…あんまり落ち着かねぇけど…、もう限界…すぅ…すぅ……。

――…【数日後】

トウゴ
トウゴ
…おい…〇〇〇、今日俺の歯ブラシ間違えて使っただろ…。これで何度目だよ…もしかしてわざとか…?…って、〇〇〇の携帯鳴ってねぇ…?電話…っぽいけど……。

世話を焼くのは苦手…と言いつつ、歳の差もあってか本当のお兄ちゃんの様に接してくれる時雨。ローテンションながらも静かで穏やかな彼との同居生活は存外心地よいものでした。お互の存在にも慣れてきたそんな頃…貴女の元に一本の電話が…?

あれ…電話?珍しいな、誰だろ?
トウゴ
トウゴ
…早く出ろって、ピーピーうるせぇし…。
うぞうむぞう
叔母さん
『あ、もしもし〇〇〇ちゃん?私、親戚のね

――…【数分後】

トウゴ
トウゴ
…ふーん…、やっぱりか…。爺さんの家、取り壊すことになったって話…思ったより早く決まったな…。んで…荷物さっさと取りに来いって…?ったく…喪に服すつもりがまったくねぇな…。でもまぁ、確かにまだ向こうに色々残ってんだろ…どの道近いうちに一度行かなきゃいけなかっただろうし、丁度良かったんじゃねぇの…。
そうですね…さほど荷物も残ってないんですけど、源治ぃの残した遺品とか…形見を厳選して持ってきます。
トウゴ
トウゴ
おー…行って、いっぺんに持ってきちまえば?今日行くんなら、そろそろ出かける準備…した方がいいかもな…。夕方からまた雨降るってよ。…あ…荷物といえば、そういや俺も爺さんの家に一冊だけ…スケッチブックを置いて来ちまったんだよな……。もう10年くらい前の事だし…流石に捨てられてると思うけど…。

ふと思い返すと…お爺さんの部屋の中には棚の上に一冊だけ、大切に保管されているスケッチブックがありました。今までは特に気に留めなかった物ですが…もしかしたら時雨の言っているものと同じものかもしれません。

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時雨さん、もしかしたらスケッチブックあるかもしれません。アタシ、見覚えあるんで。
トウゴ
トウゴ
爺さんの部屋にあった…?…取っといてたのか…。…もし本当にあるんなら…俺もこっそり行って、それだけ取って来るかな…。…ほら、荷物持ちが居れば…〇〇〇もちょっとは助かるだろ…。……んだよ、俺は別にいつもダラダラしてる訳じゃねぇし…薄情者でもねぇからな…こんくらい気分でする。(のそのそ…)

時雨橙碁 出会い編〜帰省〜

――…【壇ノ浦家】

トウゴ
トウゴ
…おー…久しぶりに来たな…玄関とかこんな狭かったっけか…。
時雨さんが大きくなったんでしょうね。
トウゴ
トウゴ
俺がでかくなったってのもあるかもしれねぇけど…。(玄関に並ぶ靴を見て)…誰かいんのか…。おし、さっさと…、
うぞうむぞう
叔母さん
(カララ…)あら…〇〇〇ちゃん?荷物取りに来たのね。それと…、え…?
うぞうむぞう
叔父さん
どうした…。っと…驚いた、橙碁くんか…。なんで君がここに…
トウゴ
トウゴ
…あー…今、〇〇〇…俺の所にいるんで…一緒に荷物取りに来ただけです…。すぐ帰るんで…、
うぞうむぞう
叔父さん
〇〇〇ちゃんが橙碁くんの所に…?
うぞうむぞう
叔母さん
あらやだ…それ、壇ノ浦さんがそうしろって…?ちょっと…ねぇ…?
うぞうむぞう
叔父さん
…ああ、そうだな…
トウゴ
トウゴ
……なんだよ…、何が言いたい…。
うぞうむぞう
叔母さん
だって…橙碁くん、今入れ墨…?だかなんだかやってるんでしょう…そんな危なさそうな仕事してる男の人の所に若い女の子がひとりで、って…
うぞうむぞう
叔父さん
まったくだ…壇ノ浦さんも何を考えてたんだか…
トウゴ
トウゴ
……おい、俺の仕事に…爺さんは関係ねぇだろ…。
あの、時雨さんの仕事は思ってるより危ない仕事じゃないですよ?そんなイメージで言わないで下さい。
トウゴ
トウゴ
…行くぞ、相手してる時間が勿体ない…。――…(ギシ…ギシ…)…今のでなんで俺がこっそり行こうとしたか、分かっただろ…俺はここの親戚達に煙たがられてんだよ…。今の仕事のせいじゃねぇ…彫り師んなるって決める前からな。子供なのに笑わなくて気味が悪いだの、なんだの……。俺は別になんて言われても気になんねぇけど…、爺さんの事までゴチャゴチャ言われんのが昔から嫌だった…。爺さんもいい加減、俺のせいで色々口出されるのに嫌気が差してたかもしんねぇし…だから卒業待たずにさっさと爺さんの家を出たんだけどな。にしても今の見る限り…爺さんに関して俺になんの連絡もなかったのは、あいつらの仕業かもな……。
なんで…時雨さんのこと何にも知らないくせに…(大人ってやつは…)
トウゴ
トウゴ
別に今更、後悔も未練もねぇ…けど…。…やっぱりちょっと…哀れだ、って…思っちまうよな…。まるで本当の家族みたいに育てられて…親みたいな存在が捨てられた俺にもいるんだと、思い上がってたんだ…。でも…結局俺は一人だ…。死んだ爺さんに一目会う事もできない、ただの他人。…なーんてな…。(自嘲するように笑い)…はー…なんか昔を思い出してどっと疲れた…さっさと荷物取って帰ろうぜ…。
時雨さん…一人じゃないですよ?アタシ、時雨さんのことほんとの家族だって思ってますもん。あ、迷惑ですかね?(苦笑)荷物荷物っと!
トウゴ
トウゴ
もう会わねぇようにしてぇからな…。――…

時雨橙碁 出会い編〜スケッチブック〜

トウゴ
トウゴ
(カタン…)…ここか、爺さんの部屋…あんま変わってねぇな…。(懐かしそうに見回し)…あ、あった…あれじゃねぇ…?(スケッチブックを手に取り)…ん…?いくら十年前のだっていってもこんなボロボロになるか…?端っことか捲れてんじゃねぇか…。

見つけたスケッチブックの表紙を懐かしそうに撫でる時雨…しかし彼の言う通り、ただ保管していただけにしては少々劣化している様子…念の為、中も確認してみましょう。

確かに…ボロボロに…。中、見てみたらどうですか?
トウゴ
トウゴ
中も?おー…見てみるか…。…ちょっと恥ずかしいんだよ、古い絵ばっかりだしな…。(パラ…パラ…)…あ…?これ、は……。(目を見開き)…嘘だろ、…なんだよ…コレ…。…『橙碁は、小さい頃から絵が上手かった』…?『迷惑をかけまいと一人遊びの為に絵を描いているもんだと思ったが…いつの間にか立派になったものだ』……なぁ…これ、書いてあるの…爺さんの字、…か…?

10年前の時雨が拙いながらにデザインしたタトゥー…そのひとつひとつに、小さなメモが添えられていました。それは見間違うことなどない、育ての親であるお爺さんの字で…。最後のページにはこう書かれていました。『自分で夢を見つけて、一人前になった。そんな橙碁を誇らしく思う』と…。

あ…そうです。この字は…間違いないです。
トウゴ
トウゴ
やっぱりそうだよな……。つぅか…こんな事書くの、爺さんしかいねぇか……。…爺さん、俺の絵見たってんな事一度も言ったことなかった癖に…。…そういや、これには〇〇〇の描いた絵もある筈だろ…そこには何か書いてあんのか…?(パラパラ…)おー…あった、あった…。って…さっきよりもぎっしり書いてあんじゃねぇか…。何々…?――…『〇〇〇が橙碁と会ったようだ。家を出ると言ってからすぐに留守がちになったから、このままお互いの紹介もできないかと思っていたが…。しかも一緒にお絵かきをしたと言うではないか。二人の子供の人生がこれからどう混じり合うのか…余生の楽しみがまた一つ出来た』――…は…、だから…〇〇〇を俺の所に寄越したってのか…?ったく…メモじゃなくて、直接言えよな…。(くしゃりと顔を歪め)
きっと、時雨さんなら言わずとも伝わるって…分かってくれるって見抜いてたんじゃないですかね。あぁゆう性格でしたから…。
トウゴ
トウゴ
…いくら口下手だからって…こんな遺言、いらねぇんだよ…。会いたくなるだけだろ…。でも…今日ここに来て良かった…。取りに来なきゃ、こんなの間違いなくゴミ箱行きだっただろうし…。あ…爺さんのメモ、きっとこれで最後だ…。一緒に…、読んでくれるか…?――…『引き取ってからすぐに名前は決まった。橙(だいだい)にあやかって、これからの未来は新しく「橙碁の家族」を栄えさせて欲しいと思ったからだ。また、碁盤の上の碁のように自分の色を目一杯広げて欲しい。そう願って、橙碁と名付けた。橙碁は優しい子だ。きっとこれからよき家族に巡り合える事だろう』――…昔さ、名前の由来聞いたことあんだよ…学校の宿題かなんかだったんだろうな…。…そん時はあの爺さん、「自分が囲碁が好きだからだ」…なんて、適当な事言ってたのに…。
【橙碁】っていう名前…凄く響きが良くて好きだったんですけど…込められた意味も素敵ですね。
トウゴ
トウゴ
ったく…ちゃんと言えよな…。わかんねぇだろ、そんなの…。(ぼろり…と涙が零れ)…あ…?…なんだ、これ……俺、なんで…泣いて…。…涙なんて、枯れたと思ってた…最後に泣いたのはいつだかも覚えてない…。なのに…(溢れる涙を袖で拭いながら)…なんで、止まらねぇんだ…?悲しいのか…嬉しいのか…どっちなのかも分かんねぇ…。でも、止まんねぇんだ…。なぁ…少しだけ…肩、貸してくんねぇ…?(〇〇〇の肩に凭れかかり)
時雨さん…大丈夫。ここには誰もいませんから…
トウゴ
トウゴ
ありがとな…こんな、大の大人が子供みてぇに…。…あー…だせぇとこ見せちまってんな、悪い…。つぅか…、なぁ…なんでお前はそんなに優しいんだ…?俺たちはただ同じ爺さんに育てられただけの関係で…本当の家族でも、なんでもないのに…。……どうして、俺がずーっと思い描いてた家族よりも……〇〇〇の方が、あったかいんだよ…っ…。(ぎゅうっ…)
アタシ…時雨さんのこと、家族だって思ってますもん。(ぎゅ…抱きしめ返す)
トウゴ
トウゴ
ふは…〇〇〇にとっても、同じ…なんだな…。…あのさ、〇〇〇――
うぞうむぞう
叔母さん
〇〇〇ちゃん?
トウゴ
トウゴ
…っ…!(あなたから離れ)
うぞうむぞう
叔母さん
あら…びっくりさせてしまったかしら…?あのね、さっきうちの旦那とも話したんだけど…〇〇〇ちゃん、うちに来ない?
トウゴ
トウゴ
…は…?
うぞうむぞう
叔母さん
だって…いつかは一人暮らしするんでしょう?まさかずっと…なんて事はないわよねぇ…?それならうちでもいいじゃない…ほら、家には同じくらいの歳の息子もいるし…橙碁くんの所に居るよりは…、
トウゴ
トウゴ
……そうかもな…。そいつの言う通り、俺の傍なんかより…ずっと……(ぎゅっとスケッチブックを握り締め)…いや、もう同じ事は…繰り返さねぇ…。…〇〇〇…っ…、(〇〇〇の手を取り走り出す時雨)
え…叔母さん…アタシ(時雨に手を取られ)わっ…(一緒に走る)
トウゴ
トウゴ
行くぞ…とりあえず、付いて来い…!(ぎゅうっ…)――…はぁ…はぁ…はー…。久しぶりに…走ったり、なんかした…。大人になって…初めて…、かもしんねぇ…。(息を整え)…悪い、突然走り出したりして…。あの場で、うまく言い負かす自信はなくてな…。…あのさ、さっき言いかけた事だけど…〇〇〇はもう十分自立してるし、世話を焼いて貰わないと生きていけないくらい弱い人間じゃない。だから自分が生きる場所は好きに選べばいい…。……でも…、(ごくり…)…俺は…〇〇〇と……これからも一緒に、いてぇ…(顔を逸らし小さな声で)…って…思って…。
あの…アタシ、時雨さんと、これからも一緒にいても良いんですか? …
トウゴ
トウゴ
俺んとこにいる…それで、いいんだな…?…あ…悪いな、ずっと手握ったままで…。(ぐぐっ…)…はは…なんでだろうな、離せねぇ…。自分でも驚いてるけど…まだ〇〇〇がどっかいっちまわないかって、心配なのかもな…。……お前のせいで、人の温もりが忘れられなくなった。お前が傍に居ないと胸がザワザワするんだよ…。なぁ…、俺の知らない感情を植え付けた責任、取れよ…。(じっと見つめて)

【告白】につづく

時雨橙碁さんに繋がるスケッチブック

告白の直前まで完全ネタバレ記述させていただきました。

【告白】以降の会話につきましては、
年齢認証が必須となりますので、こちらでは記載を控えさせていただきます。

どこかしら冷めているというか、諦めているみたいなところがあった時雨さんでしたが、スケッチブックをきっかけに愛に気づいていく…ドラマチックな展開でした。

なんだかほっこり…(*´ω`*)

この展開での告白に、お断りできる人っているん?w時雨さんと、ゆっくり愛を育んでみたいもんです。

時雨橙碁さんとの恋人編はPLUS MATEゲーム本編にてお楽しみください。

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七色便り綴り人
なな

北海道生まれ、田舎育ち、東京暮らしを経て現在長野在住
気の向くままに
明日もしかしたら誰かの役にたつかもしれないことを
色々綴っています。

特にスピリチュアルな人間ではなけど、神社を好みます。
(お手伝い程度、巫女経験あり)
神様と対話ができる方を羨ましく思う今日この頃。

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