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出雲大社 参拝前に知っておきたい神話(スサノオ物語)

スサノオvsヤマタノオロチ 神話 古事記  神社

出雲大社を訪れる前に、祀られている神様のことを知っておくと参拝がもっと楽しく有意義になる“わかりやすい神話シリーズ” 第二弾です。

(神話シリーズ第一弾 伊勢神宮参拝前に知っておきたい神話を先にお読みいただくと、こちらの物語がよりおもしろく理解できます。
よろしければご確認下さい。)

お伊勢さんと呼ばれる伊勢神宮に祀られている天照大御神あまてらすおおみかみの兄弟神である須佐之男スサノオ

父であるイザナギの言う事を聞かず
姉であるアマテラスに多大なる迷惑をかけ
あげく、国を追放されることになってしまいました。

彼の冒険は、ここから始まります。

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スサノオの冒険

スサノオは国を追い出され、空腹と闘いながら歩いていました。

スサノオ
スサノオ
何か食うものないかな~

ある川にさしかかった時
川の上流からお箸が流れてくるのを偶然見つけました。

スサノオ
スサノオ
ん?ってことは、川上に誰か住んでるんじゃね?
行ってみるか~

どうやら人が住んでいそうだという場所へ、スサノオは向かうことにしました。

川上へ向かって進んでいくと人の気配がありました。

スサノオ
スサノオ
お、やっぱりいたな!
お~い!

スサノオは、そこにいた夫婦とその娘に声をかけました。

でも、そこで出会った夫婦と娘は悲しそうな顔をして泣いていました。

スサノオ
スサノオ
なんだあ?
どうかしたのか?

お父さんが答えました。

アシナヅチ
アシナヅチ
ヤマタノオロチが、今年もうちの娘を食いにやってくるのじゃ。

お母さんは過去の辛かった話をしました。

テナヅチ
テナヅチ
もともと8人の娘がいたのに、毎年それは恐ろしいヤマタノオロチという大蛇がやってきて娘を1人ずつ食べてしまうのです。

娘は涙ながらに言いました。

クシナダヒメ
クシナダヒメ
もう、ここのうちには私しか残っていないのです。
ヤマタノオロチは私を食べるために間もなくやってきてしまいます。

幸せだった家族は、毎年ヤマタノオロチに襲われる恐怖に追われ
残るクシナダヒメも、もうすぐ食べられてしまうことに打つ手がなく泣いていたのでした。

スサノオ
スサノオ
なんだよ、じゃあそのヤマタノオロチを退治すりゃいいって話じゃね~の
アシナヅチ
アシナヅチ
あんな恐ろしい怪物に立ち向かうなんて危険すぎる!
テナヅチ
テナヅチ
それに、オロチを怒らせるともっと大変なことに・・
スサノオ
スサノオ
んなもん、やってみね~とわかんね~じゃん。
あ、そうだ。
お前、クシナダヒメ、、だっけ?
俺がオロチ退治すっから、そしたら俺の嫁になってよ。
クシナダヒメ
クシナダヒメ
えっ!!???
アシナヅチ
アシナヅチ
出会ったばかりのあなた様と!?
お名前も存じ上げないのにっ
スサノオ
スサノオ
あぁ、俺スサノオってんだ。
姉ちゃんがアマテラス。
テナヅチ
テナヅチ
な、、、なんと!アマテラス様の弟君の、スサノオ様!!??
(身分の高いお方だったとはっ!)
スサノオ
スサノオ
おう!んじゃ、退治の準備すっか~
あ、お義父さん!さっそくだけどさ、
すっげーアルコールの強い酒をたくさん用意してもらえる?
アシナヅチ
アシナヅチ
(お・・お義父さん・・)承知したッ!!
スサノオ
スサノオ
お義母さん!でっかいおけを8つ持ってきて〜
テナヅチ
テナヅチ
(お・・お義母さん・・)はい!ただいま!!
スサノオ
スサノオ
クシナダヒメ、お前は俺の力で今からクシの形にかえて俺の髪にさしとくから。側にいろ。
クシナダヒメ
クシナダヒメ
(ドキッ)わ、わかりました。

こうして、クシナダヒメをめとる話がとんとん拍子に進み(?)
アシナヅチとテナヅチに手伝ってもらいながら、スサノオはヤマタノオロチを退治する準備に取りかかったのでした。

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ヤマタノオロチをやっつけろ!!

日が暮れて、夜の闇に包まれたころ・・
ヤマタノオロチ
大きな山の向こうから、ものすごい地響きと共にヤマタノオロチはやってきました

オロチ
オロチ
娘を喰うぞ〜娘はどこだ〜!!
スサノオ
スサノオ
きやがったな、あいつがヤマタノオロチか
オロチ
オロチ
娘を出せ〜
・・・ん?
なんだ?うまそうな酒の匂いがするぞ

ヤマタノオロチはスサノオの策略通り、ものっすごい強いお酒を8つの頭で美味しそうにガブガブ飲み始めました。

そうして、眠ってしまったヤマタノオロチ。
すかさずスサノオはチャンス到来!とばかりに持っていた剣をふりかざします。

スサノオ
スサノオ
我こそはスサノオ!
里の人に悪さをするヤマタノオロチを成敗してくれる!

そして、ヤマタノオロチの8つの頭を切り落としました。

さすがのヤマタノオロチも頭を切り落とされてはひとたまりもありません。
完全に、スサノオの戦略の圧勝です。

スサノオは最後に、ヤマタノオロチの尻尾を切り落としました。

するとそこから何か光るものが出てきました。
スサノオがそれを抜き取ると、眩く光を放つそれはそれは見事な剣でした。

※この剣は、のちに「草薙剣くさなぎのつるぎ」と呼ばれ三種の神器の一つとされています。

英雄スサノオの誕生

ヤマタノオロチを見事に退治して見せたスサノオ。

かつては姉のアマテラスを困らせ、追放されてしまうほどヤンチャだった彼も
人の命を立派に救う英雄として君臨しました。

そして、クシナダヒメを妻とし
出雲の須賀へやってきました。

スサノオ
スサノオ
ここはとても清々しいところだ。
ここに住もうじゃないか!

そして宮殿を建てそこに住まわれることになりました。

スサノオが読んだとされる歌

八雲立やぐもたつ 八雲八重垣やぐもやへがき 妻籠つまごみに
八重垣作やえがきつくる その八重垣やえがき

〜幾重にも重なった八重に湧き上がる雲が八重垣となる出雲の地で、妻と一緒に住む〜
と訳され

まさに、スサノオがクシナダヒメを妻とし新居を求めていた際、雲が立ち上がる様子を見てこの歌を残されたんだとか。

日本最初の和歌として、万葉集、古今和歌集に受け継がれています。

出雲大社でスサノオはここにいた

出雲大社を参拝される際、英雄スサノオが祀られているのはこちらです。

御本殿の奥に佇む素鵞社そがのやしろしゃにおられます。

スサノオ物語 さいごに

この物語に登場した

  • 須佐之男命すさのをのみこと
  • 櫛名田比売命くしなだひめのみこと稲田比売命いなたひめのみこと)
  • 足摩槌命あしなづちのみこと
  • 手摩槌命てなづちのみこと

は、須佐神社八重垣神社などに四神様全てが祀られています。


日本国の底力をあらわす英雄、スサノオ。
島根を訪れた際にしっかりご挨拶、感謝をお伝えしてきましょう!
スサノオとヤマタノオロチ

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七色便り綴り人
なな

北海道生まれ、田舎育ち、東京暮らしを経て現在長野在住
気の向くままに
明日もしかしたら誰かの役にたつかもしれないことを
色々綴っています。

特にスピリチュアルな人間ではなけど、神社を好みます。
(お手伝い程度、巫女経験あり)
神様と対話ができる方を羨ましく思う今日この頃。

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