見た目は雑草、食べたら激ウマ!!
北海道では定番のソウルフード。
滋養強壮効果でパワー満タンになる『行者にんにく』についてお伝えします。
行者にんにくとは?
行者にんにく:ぎょうじゃにんにくと読みます。
『キトビロ』『ヤマニンニク』『アイヌネギ』などとも呼ばれ、北海道で生まれ育った私はアイヌネギという呼び方が一番親しみがあります。
にんにく、ネギなどという名が付くだけあって、それに近い強い香りや滋養があるのが特徴で、見慣れない方にとっては単なる草や葉っぱみたいに見えるかもしれませんがw香味野菜の一種です。
北海道で収穫されることが多く、近年では各地で栽培され東北、長野などでも作られる様になっているのだとか。
行者にんにくがとれる時期は4月~6月初旬頃となり、春を代表する山菜でもあります。
行者にんにくの料理方は?
行者ニンニクは茎の部分から葉の部分まで食べられます。
赤い表皮部分(はかま)を取り除き、もし葉が傷んでいるようであれば傷んだ部分も取り除いて食べましょう。
行者にんにくの下処理
行者にんにくに付いている、赤い部分、薄皮は苦味やえぐみの元となる部分なので、ここを丁寧に取り除きます。
赤い皮の間に泥や砂が付いていることが多いので、薄皮をきれいにむき終えてからさっと水洗いしましょう。
もし、剥きにくいときは
ボールに水を溜めて、その中に行者にんにくを5分ほど浸しておくと皮がめくれてきて剥きやすくなります。
行者にんにくを茹でる(煮る)料理
- おひたし
- 醤油漬け
- 和え物
- ナムル
- 卵とじ
など。
柔らかな葉なので、行者ニンニクの茹で時間は沸騰したお湯に20秒~30秒ほどで十分です。
香りがしてきたらもうOKです!
行者にんにくを炒める料理
- チャーハン
- 餃子
- 麻婆豆腐
- チヂミ
- 焼きそば
- パスタ
- 野菜炒め
- ジンギスカン鍋
など。
イメージとしては、ニラと同じように使えると思ってもらうとわかりやすいです。
火が通りやすいので、サッと炒めるだけで食べられます。
行者にんにくを揚げる料理
かき揚げ、天ぷらなど、ころもを付けて揚げても美味しいです。
直ぐに火が通るので、てんぷら粉がサクッと揚がれば完成です。
行者にんにくを保存するには
行者にんにくは葉物野菜なので、収穫後はなるべく早いうちに食べるのがお勧めですが、保存する場合、水にくぐらせて湿った状態の新聞紙などで包み、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。
冷凍する場合は、行者にんにくを20秒くらい茹でて水気をよく絞り、食べやすい大きさに切り分けてからラップに包んで冷凍します。
行者にんにくのレシピ~我が家の定番~
行者にんにくは、北海道では春になるとよく食卓に登場するソウルフードの様なものです。
とっても簡単ですが、美味しい行者にんにくのレシピなのでお伝えすると・・
軽く下茹で(沸騰したお湯に約30秒)した行者にんにくを、食べやすい大きさに切って、合わせ調味料(お砂糖、酢、味噌=2:1.5:1.5くらいの割合)で和えるだけ。
注意点としては、茹で上がった行者にんにくは水気をよく絞り、合わせ調味料は食べる直前に合わせることくらいです。
(作り置きすると水っぽくなってしまうので、直前に調味料を合わせることが大事)
簡単な箸休めでありながらも滋養強壮、血液サラサラなどの効果があり、食卓に彩りを添える一品になります。
春にしか出会えない味、行者にんにく。
香りが強いので春のいぶきというか・・強さを感じる山菜です。
手に入ったら、鮮度の良いうちに美味しくいただきましょう!