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ジャックオーランタン物語でハロウィンのかぼちゃおばけの由来を知ろう

ジャックオーランタン 風物詩

ハロウィンといえばかぼちゃ。
大きなオレンジ色のかぼちゃをくり抜いてランタンを作ったり
かぼちゃのお化けに仮装したりしますよね。

でも、一体なんでかぼちゃが使われるの??
何か特別な意味が込められているものなのでしょうか。

ハロウィンにかぼちゃが欠かせないのには、ある1人の男のお話が関係していました。

男の名前はジャックといいます。
ジャック・オー・ランタンの名前の由来にもなっているジャック。
さっそく、ジャックのお話を見てみましょう。

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ジャック・オー・ランタン物語 〜本当は怖い?ハロウィンとかぼちゃの関係〜

むかしむかしアイルランドという小さな島に鍛冶屋のジャックという男がいました。
ジャックはとてもケチで、嘘をついて人を騙したり、乱暴をする男でした。

ジャック
ジャック
酒持ってこーい!

ジャックはお酒が大好き。
その日もろくに仕事もせずに、のんだくれていました。

今日は10月31日、そう『ハロウィン』です。

ジャック
ジャック
オイコラ!、酒もってこいって言ってんだろーがっ

酒場で浴びる様にお酒をのんでいたジャックに、地獄の世界から人間の魂を取りに降りてきた悪魔が近寄ります。

悪魔
悪魔
お前の魂を取ってやる

しかし、ジャックは持ち前のずる賢さを働かせて悪魔に立ち向かいます。

ジャック
ジャック
わかった、ただし、魂抜かれる前に酒を一杯飲ませてくれ。
金が足りないから、お前が金に化けてくれないか?そしたら魂をやる。

悪魔は金に変身し、ジャックはそれで酒代を支払おうとにぎりしめました。

ジャック
ジャック
へへへ、悪魔に魂とられてたまるか!

ジャックは悪魔を銀の十字架で押さえつけ、逃げられない様に財布にねじ込んでしまいました。

悪魔
悪魔
くそ、このままでは元に戻れん・・お前の魂を10年取らないと約束するから解放してくれ!

ジャックはこうして、悪魔に魂を取られずに済みました。

そして10年経ち・・・

10月31日、田舎道を歩いていたジャックの目の前にあの悪魔が立ちふさがりました。

悪魔
悪魔
あの日の約束は期限切れだ、今日こそお前の魂を貰っていくぞ
ジャック
ジャック
ちきしょう・・なんてこった・・覚えてやがったか。
こんな所でつかまっちゃ逃げ道がないじゃないか・・
こうなったら仕方ねえ、魂をくれてやる。
でも、その前に最期の頼みを聞いてくれ。

ジャックは、魂をあげるふりをしてまたもや悪魔を騙します。

ジャック
ジャック
最後にリンゴが食いてえ。
あそこの木になっているリンゴを採ってきてくれないか。
悪魔
悪魔
・・・これが最後だぞ。

そして、悪魔はリンゴの木に登りリンゴを採ろうとしたその時
ジャックは持っていたナイフを使ってリンゴの木の幹に十字架を掘ったのです。

悪魔
悪魔
くそ、このままでは動けん・・お前の魂を二度と取らないと約束するから解放してくれ!

それからジャックは、悪魔に二度と魂を狙われる事なく人生を終ることができたのです。

めでたし・・・

めでたし・・?

いいえ、お話はここで終わりではありません。

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それから月日が流れてジャックはヨボヨボのおじいさんになって亡くなりました。
乱暴をして人に迷惑をかけて、悪魔をも騙すほど嘘をたくさんついてきたジャックは天国には行かせてもらえません。

ジャックは仕方なく地獄の門の扉をたたきました。
開かれた門の中に、あの悪魔の姿がありました。

悪魔
悪魔
お前の魂を取らないと約束したから、ここを通すわけにはいかない。

ジャックは困り果てました。

ジャック
ジャック
じゃあ、わしは一体どこへ行けばいいんだ・・

悪魔は言いました。

悪魔
悪魔
元いた場所に戻るんだ。

ジャックは来た道をトボトボ戻りました。
風が強く吹き、道は真っ暗です。

ジャック
ジャック
悪魔よ、わしに明かりをくれないか。
暗くて道がよく見えない。

悪魔は地獄で燃えている火の塊を一つジャックに投げました。

ジャックはその火が消えない様に、風よけにカブをくり抜いてランタンを作り
それを持って歩き始めました。
元いた場所、生きていた時の世界にだってもちろん戻ることはできません。

あの世とこの世の境目で
ジャックの行くあてのない永遠に続く旅の始まりでした。

・・おしまい

ジャック・オー・ランタンがかぼちゃである由来

ジャックのランタンは本来はカブだったんです。

魂だけになって彷徨う羽目になってしまったジャックのお話はもともとヨーロッパのアイルランドの物語です。

ハロウィンがアメリカに広まった時に、アメリカではかぼちゃが多く採れたこともあり、かぼちゃでランタンを作ることが主流となりました。
アメリカから多くの国に広まったので、日本でもハロウィンと言えばかぼちゃ!というイメージが定着しています。

この、ランタンを持つジャックは永遠に彷徨い続けていると言われ、
今もジャックの持つランタンが亡くなった人の魂の象徴となっているのです。

10月31日、ハロウィンは死者の魂がこの世に降りて来る日。
ランタンを持ったジャックが、この世に戻ってきているかもしれませんよ・・・

かぼちゃランタン

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七色便り綴り人
なな

北海道生まれ、田舎育ち、東京暮らしを経て現在長野在住
気の向くままに
明日もしかしたら誰かの役にたつかもしれないことを
色々綴っています。

特にスピリチュアルな人間ではなけど、神社を好みます。
(お手伝い程度、巫女経験あり)
神様と対話ができる方を羨ましく思う今日この頃。

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