出雲大社に参拝に訪れる多くの人が口にすると言われる、出雲を代表するスイーツが出雲ぜんざい。
出雲はぜんざい発祥の地とされ、長きにわたって愛されている出雲の名物グルメ。
ですが、出雲でぜんざいを食べる様になった由来や歴史についてご存知の方は少ないかもしれません。
ちょっと調べてみることにしましょう!
また、昔作られていた当時の出雲ぜんざいの特徴と、歴史を感じるぜんざいが食べられる老舗をみつけたお話をしていきます。
出雲大社の名物ぜんざいについて
(それすら知らなかった~)
出雲はぜんざいがなぜ食べられるようになったんでしょうね?
出雲でぜんざいを食べるようになった由来は、出雲地方特有のもの。
簡単にその歴史を見ていきましょう。
~出雲ぜんざいの歴史~
出雲は旧暦の10月に、日本各地から神々が集まります。
この時、出雲は神在祭という神事が行われます。
出雲だけは10月の事を神在月と言うって聞いたことがありますね!
出雲で行われるこの神在月のお祭りの際に【神在餅】が振舞われました。
この【神在餅】のじんざいが出雲地方特有の訛り、ズーズー弁により
じんざい→ずんざい→ぜんざい
と呼ばれるようになったとされています。
また、10月31日は【ぜんざいの日】と制定もされました。
1031の日という語呂合わせで
日本記念日協会により認定を受け、登録されています。
出雲大社付近でおすすめのお店 アレコレ
出雲大社の参拝者を癒す甘味、出雲ぜんざい。
その多くは、やはり出雲大社付近で食べられています。
出雲ぜんざいのお店は正門の前や、神門通りの中などに複数あります。
出典:食べログ そば処 田中屋
【ご縁そばぜんざい】(そば処 田中屋)
そば処でいただける出雲ぜんざいは、そば粉が練り込まれた白玉が特徴で、ハートに形どられた白玉が入っています。
ご縁の神様にあやかって良いご縁がありそうな、見た目にもかわいらしい出雲ぜんざいです。
【出雲ぜんざい】(ご縁横丁 出雲ぜんざい餅)
縁起が良いとされる、紅白の白玉入りの出雲ぜんざい。
出雲ぜんざいと言えばコレというほど、ポピュラーなぜんざい。
出典:食べログ おくに茶屋
【抹茶ぜんざい】(おくに茶屋)
美しい緑が鮮やかなお抹茶のぜんざい。
甘く炊いた小豆と香ばしく焼き色の付いたお餅が2つ入っています。
【愛守大福ぜんざい】(くつろぎ和かふぇ 甘右衛門)
出雲大社を象徴する神様(だいこくさま)の形の最中、雪見だいふく、ハート型の金箔が散らされた見るも楽しいぜんざいです。
【出雲ぜんざい】(大社門前いずも屋)
香ばしく焼きあげたお餅が2つ入ったぜんざい。
お餅に使われているのは仁多米(島根産の特Aブランド米)で弾力があり、噛めば噛むほど甘みを感じます。
【出雲ぜんざい・縁結びぜんざい】(日本ぜんざい学会1号店)
大粒の大納言を味わえる、白玉入りの出雲ぜんざい。
また、縁結びぜんざいは『“ヤキモチ”を焼くほど仲がいい』ということから、“焼き餅”入りなのだとか。
【ぜんざいロール】(カフェポンム・ベエル)
洋食屋さんでいただけるぜんざいは、大納言や求肥、生クリームを巻いた出雲ぜんざいにちなんだロールケーキです。(1日30個限定)
これらの出雲ぜんざいを提供しているお店がこちらです。
どの出雲ぜんざいも美味しそう!
出雲ぜんざいの老舗発見!本当の出雲ぜんざいの味とは?
色々な出雲ぜんざいがあることがわかりましたが、出雲でぜんざいが食べられるようになった当初のお味ってどんなだったか、気になりませんか?
昔ながらの出雲ぜんざいについて、地元の方から教えて頂くことができました。
私はこの話を聞いたときは、すでに出雲ぜんざいをご縁横丁のお店で食べてきた後だったので
お砂糖を手に入れるのに困る時代じゃないし、“今”のぜんざいの味だったんだね。
ということがわかりました。
昔のぜんざいはこうだった、というお話を聞いてしまうと
その当時のぜんざいを食べてみたくなりまして
昔ながらの出雲ぜんざいを提供しているお店に行って食べてきました!
昔ながらの出雲ぜんざい美味しい!!!!!
まるで、塩をかけたら甘く感じるスイカみたいな?
小豆の味もひときわ感じるぜんざいでした。
お店の方のお話によると、十勝産小豆をじっくりコトコト煮込んで作ってらっしゃるんだそうです。白玉団子も、もちろん手作り。
時間をかけて丁寧に作られている出雲ぜんざいの塩加減は絶妙で良い塩梅です。
この、昔ながらの出雲ぜんざいが頂けるのは
こちらです↓
出雲大社からは離れているのですが、日御碕神社のすぐ手前にあります。
日御碕神社へ参拝される場合は、昔ながらの出雲ぜんざいを頂いてみてはいかがですか?
出雲名物のぜんざいについて さいごに・・
香ばしい焦げ目のついた焼き餅が入っていたり
神様をモチーフにした最中が入っていたり
白玉をハート型にして縁結びを意識したり
ケーキになったり
時代に合わせた形で変化をしてきたのだと思います。
出雲ぜんざいの歴史をさぐってみると、そのレシピ(材料)の違いから
砂糖やお米が今は豊富にあることに感謝ができたり、塩のありがたみもわかりますね。
今でこそ焼き餅が入ってるものもあるし、お砂糖で甘く作らる様になったけど、昔は餅は高価だったから白玉粉を捏ねて白玉団子を入れるしかなかったし、砂糖も高価で多くは使えなかった。
だから、砂糖と塩を混ぜて作っていたんだよ。」