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ぼくの地球を守って あらすじ~vol.4~ ときどき感想

僕の地球を守って あらすじ4 エンタメ
この記事は
都市伝説系のお話しがお好きならばきっとハマる名作漫画【ぼくの地球を守って】のストーリーの書き起こしです。漫画の世界観を(なるべく)壊さず辿る、浸れる読み物になるよう綴っています。
なな
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ぼく地球をまだ1度も読んだことがない方、ネタバレNGな場合におかれましては一刻も早くこの記事を離れて、【ぼくの地球を守って】正規の漫画をぜひともご覧ください!

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ぼくの地球を守って あらすじ(ネタバレあり)~vol.4~

なれし故郷を放たれて夢に楽土求めたり
前世と今世を結んだ邂逅かいこうは激しい愛憎を呼び
七人の運命の輪は再び回り始める

ぼくの地球を守って第二巻表紙

僕の地球を守って2
この記事は、↓vol.3からの続きとなります。

ムーンドリーム

迅八、一成、ありすは川崎駅に来ていた。

都市伝説系オカルト雑誌“BOO”の掲示板にて“夢の仲間”に呼びかけるメッセージを投稿した迅八たちは、名乗りをあげた土橋大介、国生桜と実際に会う約束をしていた。

こうして出会った5人は、自己紹介もそこそこに夢の中の記憶のすり合わせを始めた。

夢の中で見る“月の記憶”はひどく断片的で、その夢を見始めた時期にも個人差があったため、迅八や一成がまだ知らない情報を大介と桜の話から得ることができた。

この夢は前世の記憶であること
異星人であること
自分達には母星があって、そこから月基地に派遣されて来た科学者であること
今の地球の文明よりも、はるかに進んだ優れた技術を持っていたこと
母星で星間戦争が起き、母星が消滅してしまったこと
最終的には月以外の“生き場所”を失ってしまったこと

大介と桜は月に残された7人が、その後どの様な運命をたどり、そして亡くなったのかをすでに夢で見ていた。

ー 伝染病 ー

戦争で母星を失い帰る場所が無くなった7人は、残すところ基地内で発症した伝染病で死を待つしかなくなったというのだ。

そうして、全員が同じ様なタイミングで死を迎え、亡くなって間もなく転生しているから、今、集まった全員が同い年なのでは?と大介は推測した。

まだ夢に自分たちの死の経緯を見ていなかった迅八は、ショックのあまり泣いてしまった。

大介は言う。

「ボクは何故こうして転生できて、こうして君たちと出会えたのか。とてつもなく不思議に思うよ。」

そうして、共通のこの夢のことを【ムーンドリーム】と名付け、5人で定期的に会うことにした。

前世と今世

ムーンドリームの会合に参加したありすは複雑な心境だった。

迅八の様に泣けてしまうほど感情移入もできない。
大介と桜が語った、月がたどった運命に実感なんてわかない。

ありすが月の夢を見たのはたった1度だけで、それ以降は見ることがなかった。

あたし、本当に木蓮さんなのかな…
話を聞いているうちに木蓮さんに憧れて、自分がそうであれば仲間に入れてもらえると思っただけなんじゃないかな…

1度見た前世の夢を、また見ることができないのはなぜか。

ありすは、自分だけ置いて行かれている焦りと、やっぱり木蓮ではないのではないかという気持ちに苛まれていた。

一方、前世の記憶が強過ぎるあまり、今世に影響を及ぼすことに苛まれている人物がいた。

一成は前世が女性で、ギョクランへの実らぬ恋を貫いた。
が、それがあまりに切なく苦しかったため、次に生まれ変わるなら男になってギョクランと親友になりたいと思った。

転生後の今世、願いが叶って男に生まれ変わり親友をやっている

というのに…
なんなんだ。

今の自分が男であろうと関係なく迅八(ギョクラン)に惚れ…て??
ボクって変態だ…
絶対変態だ。

一成は、銭湯で偶然会ってしまった迅八に、自分の裸を見られることを恥じらうあまり浴槽から出るに出られずおぼれた。

田村 vs S

「東京タワー。あれ、ボクにくれない?」

東京タワーの改築工事を控え、建設会社社長の息子であるタカシは、Sから電話で呼び出しを受けたが、自分一人で輪と会うことが怖くて震え上がっていた。

それでも行かなければ、またどんな目に合わされるかわからない…

タカシは世話役である田村に、Sに呼び出された港のボロビルまで同行してくれと懇願した。

「フザケた真似しやがって…!!」

田村は、自分が一人でSが指定したビルまで行くと激昂した。

田村は、春彦と綾子(田村の彼女)と3人で食事の約束をしていたが、行けなくなった旨を伝えるため電話をかけた。


「え〜〜〜!?田村さん来れなくなったって、そんなぁ〜」

久しぶりに田村に会える約束をこぎつけていた春彦は肩を落とした。

この間もタカシ坊ちゃんってヤツのせいで会えなかったのに。またかぁ…

「大体、田村さんが甘やかしすぎなんだよ、その坊ちゃんってやつ!綾子さんだって、もう随分会ってないんでしょ?」

とふてくされたが

田村の事情に理解のある綾子は

「いーじゃないの春ちゃん、今夜は二人でゆっくり食べよ♡」

となだめた。


Sが指定したビルに到着した田村は、最上階を目指した。
そこで出会ったのはまだ幼い子供だった。

「…何やってんだボウズ。こんな時間に母ちゃんが心配すっぞ?帰んな。」

子供と目線を合わせるため、しゃがんで声をかけた。

「いやだなぁ」と輪は笑った。

「約束が違うよ田村さん。ボクあなたを呼んだつもりはないんだけどな」

ハッと、田村は瞬時に輪と一定の距離を取った。

この子供が『S』だっていうのか!?

タカシを呼んだのに田村が来ちゃったけど…まぁいいか、とでも言う様に輪は東京タワー内部の設計図が入った筒形のケースを田村に渡した。

「手短に言うよ。この通りに作ってくれって社長に言い渡しておいて。」

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田村はタカシのカタキが幼い子供であったことに戸惑いを隠せず手を出せずにいたが、Sはそんな田村に対しても躊躇なく自分のチカラを見せつけた。

「大丈夫。殺しはしないよ。でもあばらの二、三本は折らせてもらう」

指一本触れることなく、Sの見えないチカラで田村は血まみれになっていった。

チカラの覚醒

「春ちゃん、これ美味しいわよ」

綾子と二人で食事をしていた春彦だったが、急な胸騒ぎを感じた。
そして吐き気をもよおし、胸が苦しくなった。

浅くて荒い呼吸を繰り返す中、春彦には田村の身に危険が迫っているビジョンがはっきり見えた。

ー『田村サンガ危ナイ』ー

体調を崩した春彦のため、綾子が人を呼ぼうと目を離した一瞬の隙に、春彦の姿はその場から消えていた。

春彦は港にある古いビルの前に立っていた。

そう、このビルの最上階に田村さんが倒れ……

視線を感じた春彦は、バッと上を見上げる。
宙に浮かび、飛び去ろうとしている輪と目が合った。

先日、デパートで…ぶつかった男の子じゃないか…

春彦は、浮遊したまま闇夜に姿を消す輪から目を離すことができなかった。
輪が見えなくなったところで、ハッとして田村を探してビルの最上階へ駆け上がった。

見つけた田村は、意識こそあったものの全身血まみれで横たわり、側には設計図が入ったケースが転がっていた。


ー 病院 ー

綾子は全身包帯だらけでベッドに横たわる田村をどやしていた。

「まったく、春ちゃんは居なくなるし、田村かずとさんは大ケガするし、一体どーゆ〜晩なのよ本当に!!」

処置が済んで安静中の田村は、春彦に疑問をなげかけた。

「どうして、俺があそこにいるってことが…わかったんだ?」
「…ぼくにもよく…わからない。」

綾子は

「春ちゃんが体調が悪くなったと思ったら雲隠れして、気づいたら田村かずとさんと一緒に現れたんだからオドロキよ!」

と続けた。

この現象に、その場で明確な答えを出せる者はいなかった。

春彦はこの不思議な出来事に対し
もっと不可解なことがあるとばかりに、Sが残していった設計図について

「これ、おかしいんだ。こんな設計できるだけの技術、今の地球人じゃ可能なはずない!」

と言っておきながら
…何言ってんだぼく…と、自分で思った。

夢で見た…そのままの…月で見た設計図…
でもあれは夢だ…
夢なのに…?

春彦もまた、ムーンドリームを見続けている“月の記憶”を持った一人だった。

輪が宙を飛ぶ姿を見た。
こんなに異常なことのはずなのに、なぜか状況を理解できている自分自身に、春彦は心の中に不安が広がっていくのを感じていた。

タカシを庇って負傷した田村を見舞うため、タカシの父親である社長が病室に来た。
そして、東京タワー内部の設計図は、社長の手に渡る。

これは、輪が今生で成し遂げようとしている“何か”に一歩近づいたことを意味する。

6人目

ムーンドリームの会合のため出かけようと玄関を開けたありすを、輪が待ち伏せしていた。

「オレとのデートの約束を忘れてんなお前っ!!」
「どーせ遊びに行くんだろ!連れて行けよな!!」

と駄々をこねる輪を同行せざるを得なくなってしまったが、会合中、輪は意外なほどおとなしくムーンドリームの話に耳を傾けていた。

紫苑は日本の漫画が大好きで、食事中も読んでいて木蓮に怒られていたこと
秋海棠はおっとりしていて木蓮と茶飲み友達だったこと
玉蘭、木蓮、紫苑、秋海棠はかなりの超能力者であったこと

話題はつきなかった。

まだムーンドリームを1度しか見ていないありすを除いた4人は、このことを学会に発表したら?とワイワイ騒いでいたが

突然

それまで静かに大人の話を聞いていた輪が、月基地でリーダーであった柊(大介)を論破してみせたことに、全員が唖然とした。

輪は5人から注目をあびる中

「驚きましたよ。まさか、こんな所で奇縁極まる会合をしていたとはね」

小学生の発言とは思えない言葉遣いに、息をのんだ大介は思わず

「き…君は(何者だ…)」

と問う。

輪は、満を持したというように自己紹介で返した。

「どうも、申しおくれまして。秋海棠の記憶を持つ7才のガキです」

続けて、当事者にしか絶対にわからない月の夢の情報をぺらぺらと語り出した。
輪だけがみんなと年齢に差があることに関しては「ボクはこれで2度目の転生なんですよ」と1度目の転生は交通事故で早くに亡くなったのだと理由を述べた。

輪は

「ありすが木蓮だったなんて…」

と、驚きのあまり岩の様に固まったまま動けずにいるありすに、そっと抱きついた。

ここまでのお話は
ぼくの地球を守って(文庫版)第二巻より、お伝えしています。

ぼくの地球を守って 感想と思うこと

ここまでで、月基地で過ごしていた7人が出揃いました。

玉蘭 = 迅八
槐  = 一成
木蓮 = ありす(?)
柊  = 大介
繻子蘭 = 桜

秋海棠が輪ならば、
残った紫苑は春彦?

ぼく地球を初めて読んだ当時、私は中学生でしたが、輪くんが「秋海棠」であると名乗り出たシーン。まじで度肝を抜かされ…漫画を読んでて「ええええええ!!???」と大声をあげたのは人生で初めての経験だったかと記憶しています。

輪くんが饒舌に柊を論破するシーン(ぼくの地球を守って(文庫版)第二巻にあります)に至っては、輪くんがどれほど優秀な科学者であったか、わからしめるには十分すぎる内容で

あの〜
大人になった現在読んでも、輪くんが何言ってるのか半分も理解できないんですが(汗)
どなたか説明してもらえませんか?(笑)

ここから急に大人びる輪くん…
色んな意味で今後の展開が楽しみ、です。

つづきはこちらです↓
ぼくの地球を守って あらすじ~vol.5~ ときどき感想

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七色便り綴り人
なな

北海道生まれ、田舎育ち、東京暮らしを経て現在長野在住
気の向くままに
明日もしかしたら誰かの役にたつかもしれないことを
色々綴っています。

特にスピリチュアルな人間ではなけど、神社を好みます。
(お手伝い程度、巫女経験あり)
神様と対話ができる方を羨ましく思う今日この頃。

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