年末が近づくとお世話になった方に贈り物をするお歳暮という風習がありますね。
その意味や由来をご存知でしょうか?
一般常識として贈り方や、マナーなど色々知りたい!
それでは、お歳暮について詳しく見ていきましょう!
贈る時期がいつからいつまでか
お歳暮の金額やマナーについて詳しく解説します。
お歳暮の意味と由来
さっそく、お歳暮について
その意味と由来をみていきましょう。
お歳暮の意味って?
昨今、お歳暮というと
今年1年間を振り返ってお世話になった方への感謝と、来年もまた宜しくお願い致しますという気持ちを込めて贈り物をお渡しする風習のこと、またその贈り物のことをさします。
読んで字のごとくお歳暮とは【歳の暮れ】を表している言葉。
昔、年の暮れからお正月にかけて【御霊祭り】という先祖の霊を祭る行事が行われていて、その時に使うお供え物をご近所の方に配る様になり、これが次第に「お歳暮」と呼ばれる様になっていきました。
お歳暮の由来
もともとの起源は、中国の「神様の誕生日をお祝いしてお供えをする」とうい道教行事が由来と言われています。
日本にあった【御霊祭】でお供え物を用意する風習は
よその家に嫁いだ家族、分家の人が本家(実家)に手土産を持ち寄ってお供えし、先祖を敬い来年の豊作を祈る行事でした。
また、江戸時代の頃、武士は所属する組の組頭に年末に贈り物をする習慣があり
商人は、代金の支払い方が盆と暮れにまとめて払う半年払いであったため、得意先に日頃お世話になっているお礼も込めて贈り物を持参していました。
これらの「贈り物をする」という日本の風習が、中国から入ってきた道教行事と時期が重なったこともあり結びついたようです。
明治時代以降になると、歳の暮れには上司やお世話になっている人へ感謝を込めて贈り物をしようという現在行われているお歳暮の形となって根付いていきました。
お歳暮の時期は いつからいつまで?
お歳暮を贈るのに適切な【歳の暮れ】
なんとなく12月かなというところまでは想像がつきますが、きちんとした時期は一体いつなのでしょうか。
一般的には12月13日から12月20日までに贈るのが良いとされていますが
贈るのに適した時期はその地域によっても異なりますので、地域別でみてみましょう。
12月10日〜12月20日頃
北海道、東北地方、北陸地方、東海地方、関西地方、中国地方、九州地方
12月1日〜12月20日頃 (他の地方よりやや早く始まります。)
関東地方
12月初旬〜12月25日頃まで(他の地方より長い期間となります。)
沖縄
全体的に贈られる時期が早まってきている傾向もあるようですが
贈り先の方のお住まいの地域に適した日を確認しましょう。
お歳暮の渡し方 マナーについて
日頃お世話になっている方へ、感謝の気持ちを込めて贈るお歳暮ですが、その贈り方のマナーを知らなければせっかくの感謝が失礼にあたってしまったり、非常識と思われてしまうこともあるかもしれません。
注意すべき点、気をつけるべき点を見ていきましょう。
お歳暮の渡し方は手渡し?発送?
本来ならお歳暮は、年末のご挨拶とお世話になった感謝をお伝えするのが目的なので、相手のお宅に訪問してお品物を手渡しするのが正式なマナーです。
(お歳暮の渡し方マナー 手渡しする時の挨拶と言葉とは?)
ただし、お渡ししたい相手が遠方にお住まいであったり、多忙なスケジュールの方である場合は、デパートで購入後に発送したり、インターネットの通信販売で直接贈り先にお届けしてもらったりと、宅配を利用する方が非常に多くなってきています。
宅配便などで送る場合は挨拶状を一緒に同梱する様にし
インターネットの通信販売で直接相手先にお品物がお届けされる場合(挨拶状を同梱できない場合)には、品物が届く頃にハガキや封書で挨拶状を送るといいです。
贈り先の方が受け取りやすい日、時間程を指定することも忘れずに考えたいポイントです。
お歳暮の金額相場は?
金額に、絶対のルールやマナーはありません。
目安としては
3000円程度
友人、気を使わない間柄の知人、取引先
5000円程度
同居していない両親、お世話になっている上司、目上の人 など・・・
(あくまでも目安です!)
もちろん、相手方のご家族構成や嗜好など、選ぶ品物によってもお値段に変動がありますが
相手が気を使うほどの高価なものを選ぶのは避けましょう。
品物を選ぶ際にはいくらの価格で選ぶか?よりも誰に贈りたいのか?を考えると、相手を思いやる気持ちが先行し、気持ちが伝わる品物選びができるのではないでしょうか。
お歳暮にかけるのしについて
お歳暮の際の贈り物にかける紙は「かけ紙」「のし紙」と言われます。
のし紙にも色々な種類がありますが、お歳暮に使うのし紙はこちらです。
のし、水引(紅白の蝶結び)が付いている紙です。
上段に「御歳暮」または「お歳暮」と記入します。
下段に贈り主(自分)の「名前」(苗字だけでも可)を記入します。
のし紙の貼り方は、
包装紙で品物を包んだ上からのし紙を貼る外のし(渡す時、のしが見える)
品物に直接のしを貼ってから包装紙で包む内のし(渡す時、のしが見えない)
どちらでもかまいません。
外のしの場合は、贈り物を強調する意味合いや、持参でお歳暮を手渡しする際の貼り方で
内のしの場合は、控えめに贈りたい場合や、宅配で送るとき選ぶ場合が多い様です。
(注:基本的にのしをつけますが、魚や肉などの生臭ものには付けません。)
お渡ししたい相手、または自分が喪中である場合
お歳暮は、今年1年の感謝をお伝えするという意味合いでお渡しするものですので
お渡しするお相手様やご自身が喪中であっても贈って問題はありません。
(注:初七日を終えてない場合や法要の日に持参するのは避けましょう。)
お歳暮の意味とマナーについて 最後に・・
日本にはお歳暮という贈り物をする習慣が昔から根付いています。
それは、相手を思いやり日頃の感謝をお伝えするという素晴らしい習慣です。
助けられ、支えていただいた感謝の心を思い出す良いきっかけとなる時期でもあるお歳暮を大事にしていきたいですね。