神社の最高峰、伊勢神宮に参拝に出かける前に知っておきたいのが
祀られている神様がどんな神様なのか?ということ。
伊勢神宮で祀られている神様がたくさん出てくる古事記をあらすじだけでも知っておくことによって、あなたのお伊勢参りは一層有意義なものになることでしょう。
日本がどの様に生まれ、神様がどの様に繁栄させてきたのか記された古事記
伊勢神宮に祀られた神様の逸話と共に紐解いてみましょう!
国生みと神生み
そこには何もなく
天も地も空間もない、どこまでも続く無の世界・・・
その中心で一柱の神が誕生したことにより
天と地が開かれて新たな神々が誕生しました。
この2人の神が国生みを任され、まず日本の国土が生まれます。
日本の国土、島々を生んだその次に
イザナギとイザナミは神々を生みました。
それは国土発展の為の神々です。
住居にまつわる神
水にまつわる神
大地にまつわる神
生産にまつわる神
その中で、火の神を生む時にイザナミが大火傷をおってしまいます。
瀕死の状態でもイザナミはさらに神々を生み続け
(ちなみに・・のちに出てくるトヨウケヒメはこの時生まれています)
イザナギの看病も虚しく・・イザナミは命を落としてしまいます。
日本の歴史上初めての死(神避り)がおとずれました。
イザナミを失ったイザナギは悲しみにふけりましたが
死者の国へ行けばイザナミに会えると考え
と死者の国(黄泉の国)へと走ります。
黄泉の国の門の前でイザナギは叫びました。
すると、門の中からイザナミの声が聞こえてきました。
私は黄泉の国の食べ物を食べてしまい、この世界の住人になってしまったわ。もう、戻れない・・
でも、あなたがせっかく来てくれたから黄泉の国の神に相談してみます。
その間、絶対に中を見ないでください!
しかし、イザナミは待っても待ってもいっこうに戻って来ず
しびれを切らしたイザナギは約束を破って黄泉の門を開き中へ入ってしまいました。
そこで見たものは・・・
イザナミのゾンビ化し、変わり果てた姿でした。
ε=ε=ε=(*ノ´Д`)ノ゚
イザナギはいちもくさんに逃げ出します。
そして、
千引きの石(動かすのに1000人必要とされる大岩)を使って黄泉の国の出口をふさいでしまいました。
これで、イザナミは一生黄泉の国から出られなくなってしまいます。
岩越しに2人はののしり合いました。
こんなことをするのなら
アンタの国の人、毎日1000人の命を奪うわよ!
お前がそうするなら
私は毎日1500人の子供を生ませて1500の産屋を建てるぞ!
こうして、イザナギとイザナミは永遠に離別したのです。
伊勢神宮でイザナギ、イザナミはここにいた!
三柱の誕生
黄泉の国から帰ってきたイザナギは
と、禊をすることにします。
禊の際に、様々な神を生みました。
(余談ですが、神が生まれるのには男性も女性も関係なくどこからでも生まれるみたいです。)
禊の最後に、イザナギは顔を洗います。
その時に今までの神々よりも輝きと生命力の強い三柱が誕生しました。
これにてイザナギの神生みは終わり、三柱の神々に言いました。
ツクヨミは夜の国を治めなさい。
スサノオは海原を治めなさい。
そうして、
アマテラスはすべてのものに平等に光をふりそそぐ神として君臨し
ツクヨミは月の満ち欠けと静けさ、安らぎを与える神として君臨しました。
スサノオは、というと
うわ〜ん!うわ〜〜ん!
と、言いつけを守らず
ヒゲがボーボーになるまで泣きわめいていました。
そのせいで、川や海は枯れ、国は荒れ
疫病が蔓延し、あらゆる災いが起こってしまったのです。
イザナギは怒り
お前がどうしても母に会いたいというのであればこの国に住んではならぬ!追放!!
と追い出してしまいます。
追放されたスサノオは国を出る前にアマテラスに挨拶をしようとアマテラスの元へ向かいます。
スサノオの心は荒れ狂っていたので、山や森、河はどよめき大地がはげしく揺れていました。
それを感じたアマテラスは
と完全武装をして待ち受けます。
スサノオはアマテラスの誤解を解こうと、いままでのいきさつをグチりました。
しかし、スサノオの粗暴な振る舞いが続きアマテラスの国が荒れてしまい
アマテラスはスサノオのおこないに大きな悲しみを抱きました。
そして、そっと天岩戸へ身を潜めてしまったのです。
アマテラスが身を隠してしまったせいで、今度は夜の様に真っ暗な世界になってしまいました。
暗闇に覆われた世界ではたくさんの災いが起こりました。
アマテラスが天岩戸から出てきてくれないと災いはおさまりません。
そこで、八百万の神々は「アマテラス出てきて大作戦」を行うことにしました。
「アマテラスが身を隠した天岩戸の前で宴を開こう
楽しそうな声が聞こえてきたら不思議に思ってきっと顔を出すはずだ!」
こうして、盛大な祭りが始まり、作戦通りにみんなで大盛り上がりしました。
アマテラスは様子が気になり結界をといて岩戸を開けました。
すかさず、準備しておいた鏡を向けアマテラスの姿を映し出しました。
(この鏡が三種の神器の一つ八咫鏡で、伊勢神宮の御神体です。)
アマテラスはその鏡を見て「自分と同じ太陽の神が別にいたのだ」と勘違い!
その隙に、穴を塞いでいた岩戸を力自慢の神様がぶん投げます。
(この岩が長野まで飛んでいき戸隠山になりました。)
アマテラスが出てきたことによって、国に光が降りそそぎ平和に戻りました、とさ。
伊勢神宮でツクヨミはここにいた
2箇所ありますが、両方とも同じ神様が祀られています。
伊勢神宮でアマテラスはここにいた
私は内宮(皇大神宮)にいるよ!
なんだか、兄弟仲悪い説が浮上し
どうしようもない神様みたいな感じとなってしまったスサノオですが
のちにヤマタノオロチ退治など、日本国の底力をあらわす英雄として祀られます。
とっても人気のある神様でファンも多いです。
(スサノオの神話は 出雲大社参拝前に知っておきたい神話(スサノオ物語)をご確認ください。)
そして、次に続く国作りのお話に大いに貢献したのがスサノオの息子の息子の息子の・・・・6代あとの神、オオクニヌシです。
国作りと国譲り
スサノオから数えて6代目に生まれたオオクニヌシ
オオクニヌシは因幡の白兎を助けたことにより医療の神とも言われ
たくさんのピンチを乗り越え
各地でたくさんの神々を生み領土を広げ
他の神とも協力しあってキラキラと眩しいばかりの国を作りました。
(オオクニヌシの神話は 出雲大社参拝前に知っておきたい神話(オオクニヌシ物語)をご確認ください。)
そして、その美しい国の様子を見ていたアマテラス。
と言い、
オオクニヌシと話をつけます。
ここでの一悶着は、出雲大社 参拝前に知っておきたい神話(国譲り物語)をご確認ください。
オオクニヌシは自分が作った国を争いもせずに話し合いであげちゃった!というお話です。
天孫降臨
アマテラスの孫(天孫)にあたるニニギがオオクニヌシの作った国を治めに行くことに決まり
ニニギ御一行はその地へ降りる準備をしました。
ニニギ御一行が天から、地上の国へ降りる時
そこに現れた神がいました。
こうして、ニニギはサルタヒコの先導によりオオクニヌシから譲り受けた国へ向かいました。
そこで素晴らしい景色を目にしたニニギは宮殿を建てて住むことにしました。
先導を申し出たサルタヒコは元いた伊勢に帰り
その際、アメノウズメはサルタヒコの名をもらい仕えることとなります。
サルタヒコとアメノウズメはここにいた
多くの参拝者にいらっしゃっていただいてます。
猿田彦神社と一緒に佐瑠女神社も参拝してね!
天照大御神の鎮座
アマテラスを永遠に祀るのに相応しい宮処を探すこととなり、
ヤマトヒメの巡行がはじまります。
この時も、サルタヒコ(の孫)が登場!ヤマトヒメを先導します。
僕が、ヤマトヒメを先導するっす!
長い長い巡行ののち、伊勢へ辿り着いた時に
と鎮座を決めたアマテラス。
伊勢の先住民であったサルタヒコ(の孫)は
トヨウケヒメの作るごはんはとても美味しいの。
(忘れてないよね?w)
私がアマテラス様のお食事を担います!
こうして、アマテラスは伊勢の今の場所に鎮座されたのでした。
伊勢神宮でヤマトヒメはここにいた
伊勢神宮でトヨウケヒメはここにいた
伊勢神宮に祀られる神様ものがたり 最後に・・・
以上が、伊勢神宮に祀られている神様達のご紹介です。
古事記をまともに読もうと思うと、言葉が難しくて読みにくかったり
神様の名前が長くて覚えられなかったり(←失礼)
興味深くてもなかなか読破できない・・ということで
私は漫画で古事記を読みました。
どんな神様が祀られているのか知ってから参拝に行く方が
どの神様にお願い事をすればいいのか
どんなご利益をいただきたくて参拝に行けばいいのかがわかるのもそうですが
なんといっても神様に愛着のようなものが湧き
心を込めてありがとうが伝えられる、そんなお伊勢参りになるのではないかと思います。
かなり簡略化ではございましたが、何か心に残るものがあれば幸いです。
お読みいただきまして、ありがとうございました。